The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

コンピュータ-Python

EV3がなくなる

先週知ったのですが、2/3にLEGO educationから、Mindstorms EV3の商品提供停止が発表されていました。 community.legoeducation.com 昨年11月にこのブログでも書いたように、EV3は2013年にリリースされているので、そろそろリタイヤの時期が来るとある程度は…

EV3でハノイの塔を その5

前回、ハノイの塔のパズルを解くプログラムの基本アルゴリズムを実装し、検証してみましたが、下のような文字を出力するだけでは結果が正しいのかどうか見ても分かりにくいし、第一、面白くありません。 円盤 2 を柱 0 から柱 2 に移動する 円盤 1 を柱 0 か…

EV3でハノイの塔を その4

THS1のプログラムを書く前に、ハノイの塔の解法を整理します。 今回はEV3に直接には関係のない、一般的な話です。 ーーーーーーーーーーーーーーーー ハノイの塔と呼ばれるパズルは写真のようなもので、そのルールは次の通りである。 3本の柱と中央に穴の開…

THS simulator on Naomi

全豪オープンの第二週だった先週、観戦の傍ら、Tower of Hanoi SolverのシミュレータをPythonとOpenCVで作っていました。それについてのブログは追々書いていくつもりですが、それを待っているとタイミングを逸してしまうので、先ずはFacebookにも投稿したこ…

VSCodeでPython+OpenCV

本稿は、「Windows10上でVSCodeを使ってPython+OpenCVのプログラムを開発する」ための環境をつくる方法を記したものです。2021年2月時点での最新版を使い、Visual Studio Code1.53.1 の上で、Python 3.8.5、OpenCV 4.5.1が使えることを確認できています。以…

EV3でPythonを使う

先に、「Mindstorms最新事情」としてLEGOがMIndstorms用のPython(正確にはMicro-Python)をサポートするようになった事を書いた。 それを受けて、今後Mindstorms EV3上でPythonを使っていくことにしたので、備忘のためにその手順を記しておく。 ◆ Mindstorms…

EV3でハノイの塔を その3

今回は、前回の最後に書いたハノイの塔のパズルを水平方向に動かす機構作りです。 対象となるパズルの3軸間の長さは92㎜なので、それ以上のストロークで水平に移動できる必要があります。その2で試したラック・アンド・ピニオンのストロークは100mmなので…

EV3でハノイの塔を その2

今回は、その1で作った円盤を掴む機構(以降、グリッパーと呼びます)を上下方向に動かす機構の製作です。 グリッパーを片持ちでキャリッジで保持し、そのキャリッジを上下にスライドする方式を考えました。この方式にすると少ない部品でコンパクトに作るこ…

鬼は外!

今年は124年ぶりに立春が2月3日で、今日2月2日が節分になるらしい。 EV3-Pythonの演習問題として、豆まきの代わりにこんなものを作ってみた。youtu.be備忘のためのmemo 写真 コード #!/usr/bin/env pybricks-micropython from pybricks.hubs import EV3Brick…

EV3でハノイの塔を その1

LEGO®がMindstorms EV3用のPythonを公式にサポートするようになったので、これまでJavaで行っていたMindstomsのソフトウェア開発をPythonに移行することにしました。新しいパワフルな環境が使えるようになったので使ってみたいところです。そこでそれを使っ…

Mindstorms最新事情

LEGOのMindstormsの20年来のファンで、写真に示すように初代のRCXからNXT、EV3と使ってきました。 これまで、7,8年ごとに進化してきているので、そろそろ次が計画されているかと思って調べたら色々と事情が変わって来ているようです。 ① Scratchの採用EV3…

数独でPythonを 10

Javaで書いたプログラムをPythonに移植するという作業を通してPythonに慣れよう、ということでスタートしたプロジェクトですが、「数独でPythonを 1~9」で書いてきたように、処理を①静止画から数独の問題を抽出する、②抽出した問題を解く、という二つのモジ…

数独でPythonを 9

「数独でPythonを6」で記した数独の解法アルゴリズムを実装するために、いくつかのクラスを定義する。● 数独の各マスをオブジェクトとして扱うためのクラス class TableElement: def __init__(self): self.defVal = 0 self.candList = [1,2,3,4,5,6,7,8,9] …

数独でPythonを 8

「数独でPythonを 6」で書いた探索のアルゴリズムを実装するには、仮定を置いた時の状態を記憶していく必要があるが、それには連結リスト(linked list)を使うのがいいだろう。 連結リストは、一連のノードが、任意のデータフィールド群を持ち、次(および…

数独でPythonを 7

Pythonでコードを書き出したとき、最初に引っかかったことについて、忘れないようにメモ。 動的型付け mutable/immutable shallow copy/deep copy プログラミング言語には、動的型付けと静的型付けという大きな区分がある。Pythonは動的型付け言語で、プログ…

数独でPythonを 6

数独解法のアルゴリズム数独のルールは単純である。 横9マス、縦9マス、3×3のブロック内に同じ数字が入らない、というルールに従って解くとすれば、解法のアルゴリズムは次のような疑似コードで描くことができる。 while 確定したマスの数が81個より少ない…

数独でPythonを 5

前回までで、カメラで撮影した画像から、数独盤面の画像を切り出すことができた。次のステップはその盤面の画像の各マスの文字を認識し、問題をコンピュータで処理できる数学的表現に置き換えることである。そこで、盤面の画像をOCRを使って二次元のリストに…

数独でPythonを4

Python-OpenCVの開発環境の準備ができたのでプログラムの作成を開始しました。 目標とするプログラムは、 数独の問題を取り込む処理 数独の問題を解く処理 の2段階に分けて考えることができます。1はPCに接続したWebカメラで数独の画像を撮影し、その画像か…

数独でPythonを3

使い続けていると当たり前のことになってわざわざメモする必要もないと感じることでも、一年、いや半年も使わないでいると、あれ?どうなってたっけということがままあります。還暦をとうに過ぎるとそれが普通です。(笑)というわけで、Pythonのプログラム…

数独でPythonを2

開発環境を準備しました。そのステップを備忘のため記しておくことにします。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Pythonを使うための環境としては、 The Python Package Index(PyPI) かAnacondaがある。ここでは、データサイエン…

数独でPythonを1

2年前、数独の問題をカメラで撮影して自動的に解くプログラムをJava-OpenCVで作りました。それは Webカメラでカラー画像を取り込む 白黒二値化、反転して膨張処理 輪郭抽出して四角形で近似し、コーナー座標を抽出 透視変換して文字認識用のイメージ生成 文…