The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

RC飛行機奮戦記1-1

RC(ラジコン)飛行機の封印を解いてまたなにか飛ばしたいと思うようになり、ここ一週間ほどかけてPop Flyer Pittsという名称がつけられたキットを組み立てました。

今日がアメリカの独立記念日だからというわけではありませんが、いかにもアメリカ―っという感じの機体です。 これは狭い場所でも飛ばせるPark Flyerと呼ばれるタイプのキットで15年前に米国で購入して持ち帰ったものです。

f:id:tfitv:20200703222904j:plain f:id:tfitv:20200703222917j:plain

飛行機が空気中を飛んでいるときは、本物であれ模型であれ、翼で発生する揚力と機体にかかる重力が釣り合っている必要があります。揚力は次のような式で表され、速度の二乗に比例します。

\displaystyle{
L=\frac{1}{2} C _ {L} \rho S V^ {2}
}

\displaystyle{
L
}:揚力  \displaystyle{
C _ {L}
}:揚力係数  \displaystyle{
\rho
}:空気密度  \displaystyle{
S
}:翼面積  \displaystyle{
V
}:対気速度

そこで、狭い場所で安全に飛ばすことを考えると、速度をむやみに上げることができないので、大きな揚力を得ることができず、必然的に機体をできるだけ軽くしなければなりません。そこで公園のような場所で低速で飛ばせるということを狙ったPark Flyerでは、格好は良くないですが、胴体や翼は一枚の板で作り、モーター、電池、コントロール機器もむき出しの状態で固定するだけというような方式が取られます。 逆に、本物に似せたスケールモデルはファンの憧れですがどうしても機体が重くなるので、それを飛ばすためには速度を上げて大きな揚力を得る必要があります。そうなるとグロー燃料を使ったエンジンか強力なモーターとともに広い場所が必要になり、どこでも飛ばせるいうわけにはいかなくなります。

今回作ったPop Flyer Pittsの機体は、スタイロフォームの板でできていて、胴体と翼の長手方向にカーボンファイバーの芯を張り合わせて強度を持たせていますが、シンプルな構造なので、機体にサーボを付けた状態で約100gです。

f:id:tfitv:20200703223115j:plain

これに、Liポリマーの電池とモーター、プロペラ、速度コントローラ、受信機等(発注して現在到着待ち)を搭載して総重量250gというところを狙っています。 模型飛行機に必要な仕事率については経験的に分かっていて、Park Flyerに十分な性能を持たせるに必要な電力と重量の関係は50~80W/lb程度とされています。まずは、7V、8Aの56Wで設計してみたので余裕があるはずですが、さてどうなりますか・・・