今回のWimbledonで注目している女子選手がOns Jaeurである。
(名前の発音は、下記のサイトにご本人による発音がある。)
先日のBirminghamの大会で、アラブ人女性として初めてWTAタイトルをものにして絶好調だし、しかもそれがWimbledonと同じ芝のコートの大会を制したものだったからである。
そして予想通り、今大会では、2回戦V. Williams、3回戦Muguruzaと過去のWimbledonチャンピオンを蹴散らして勝ち上がっている。
彼女の魅力は豆タンクのような(失礼)体で走り回るテニスである。今大会でも3回戦の対Muguruza戦で見せたこのプレーは圧巻だった。猛烈に突進してカメラ席に飛び込まんばかりの体勢でポール回しのウィナーを決めたのである。
Unbelievable 🤯#Wimbledon | @Ons_Jabeur pic.twitter.com/oS0sEDhX87
— Wimbledon (@Wimbledon) 2021年7月2日
時折試合中に、テニスボールを足でリフティングしたりして、運動センスの良さを見せてくれるが、イラつくとボールを蹴ったりするのは、小さいころサッカーでもやっていたのだろうか?
ドロップ・ショットで揺さぶったり、ジャックナイフでダウンザラインを鮮やかに決めたり、コースの変わったボールを背面で受けてみせたりと、見ていて楽しい選手でもある。
チュニジアはアラブの春で民主化を達成した唯一の成功例と言われ、他の中東・北アフリカ諸国と比べて、女性の権利が遥かに保障されているようであるが、それでも女性のスポーツ選手の数は少ないという。そういう中から出てきた選手なので母国では圧倒的な人気を持っているらしいし、テニス社会の中でのマイノリティグループで頑張っている選手を私も応援したくなる。
今日、4回戦でこれも私の一押しのSwiatekと対戦する。(日本時間19時から)どちらも応援しているので、楽しみな一戦である。