The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

藤井カーブ

王位戦の第3局が21、22日に行われた。最近はタイトル戦がAbemaTVで配信されるので、藤井二冠の登場に刺激されて「にわか将棋ファン」になっている私は、リビングのテレビの入力を時々PCに切り替えて経過を見ていた。

AbemaTVでは、勝敗確率を下図緑枠のようにパーセンテージで表示していて、その推移が下図黄枠のようにグラフ表示される。最初は当然50%ー50%で、優勢に立つと数値が上がっていく。王位戦の対局は2日間なので、1日目はグラフが殆んど変化しない。2日目になっても午前中は互角で、素人には形勢は全くわからない。今回は、午後になって少しずつ藤井王位が優勢という評価が出始めたら、じわじわと差が広がり、117手目までで藤井王位の勝ちとなった。

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ABEMAの将棋チャンネルの画像

この勝ち方は藤井王位の勝ちパターンの一つで、中盤に少し形勢が変化し始めて一度優勢に立つとだんだん優勢の度合いを高めて勝ち切ってしまうのだが、この時のグラフは藤井カーブ(曲線)と呼ばれているらしい。勝敗確率の値は解説のプロ棋士たちの感覚と合わないこともあるようだが、藤井王位にはAIが分析する数億手の結果として得られる1,2%の差が感じられるのかもしれない。その結果としてこういう曲線ができてくるのだろうか? 素人からするとまったく異次元の話である。対戦相手の棋士が、「いつの間にか悪くなり、どこが敗着だったのかわからない」と言うのをたびたび耳にするが、この天才にはそれが見えるのかもしれない。

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挑戦者の豊島竜王が117手目までで投了

2連勝したことで、対戦成績で分が悪かった豊島竜王に対する苦手意識もなくなったかもしれない。(ご本人にはそんな気持ちはもともとなかったかもしれないが・・・)このまま、藤井王位が勝ち続けるような気がする。しかし、ここは一つ豊島竜王に奮起してもらって、第6、7局までもつれ込む熱戦を期待したくもある。