これまで「おサイフケータイ」に対応した携帯電話を持ったことがなかったので、スマートフォンのケースにICカードのPASMOを入れていました。そういうケースが一般的になる10年前には下の写真のように、自分でICカードが入るポケットを細工してPASMOを入れ、なんちゃっておサイフケータイ状態にして持ち歩いていたものです。
今回入手したPexel 5aはおサイフケータイに対応しているので、早速、「モバイルPASMO」をインストールして、手持ちのICカードPASMOを移すことを試みました。登録作業では、個人情報とともにこれまで使っているPASMOのPBで始まる17桁のIDを入れます。途中、処理に予想外に時間がかかるところがあり、その間何も表示されないし、反応もしないので少し不安にさせられますが、気長に待っていると登録が完了したと表示されます。
登録完了後に残額履歴というボタンをタップして開くと、PASMOの利用履歴が表示される(下図右)ので、ICカードPASMOの情報が「モバイルPASMO」へ移されたのは確認できます。しかし、¥4,224あるはずなのに、チャージ残高¥0と表示されています。(下図左)
というのは、この状態では「モバイルPASMO」はまだ無効で、有効化されるのは登録した翌日の午前5時以降に「モバイルPASMO」にログインしたときとなっているらしいのです。それまでは、「モバイルPASMO」への残高の移動もされないし、新たにチャージすることもできないということです。
PASMOのカードはセンター側で無効化されているものの、カードに対するFelica的な処理はなにもされていないので、NFCを使ったカードリーダーで読むと残高が表示されます。しかし、カードはすでに無効化されているので、たとえ残高が表示されたとしても、それ以降一切使うことができません。チャージして新たに使うこともできません。駅で尋ねたところ、駅で申請してそのICカードPASMOを返却すれば500円のデポジットは戻されるということです。
今回無効化したPASMOは通勤していた時に定期券として使っていたもので、経路と日付が書いてある思い出のあるものなので、何となく手放しがたい気がします。500円で買った記念品ということで手元に置いておくことにします。
さて、登録の翌日5時以降にログインすると、残高をダウンロードするか?と聞いてきます。その実行を指示するとめでたく残高¥4,224が「モバイルPASMO」に移され、使えるようになりました。めでたし、めでたしです。
コロナ禍で、この1年9か月の間、公共の交通機関は全く利用していませんが、感染者数の増加に歯止めがかかり始めたので、これからこのモバイルPASMOの出番が出てきそうです。