The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

Pixel5aで夜景・星空を撮る

先週手に入れたGoogleのPixel 5aはカメラ、特に夜景モードの撮影性能の評判がいいようです。そこでどういう性能のものかテストしてみました。

夜景モード撮影は、長時間露光して画像処理をするようなので、撮影の間カメラをしっかり固定しておく必要があります。そこで下の写真のようにPixel 5aをアダプタで三脚に固定し、Bluetoothのリモコン(緑色)を使って非接触でシャッターを切るようにしました。撮影方法は、夜景モードにしてシャッターを押すだけです。何の設定、調整もしません。というより、自分で調整できるものがない全くのお任せになっているようです。

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まず、撮影したのは暗い庭に立つライトアップされた木。肉眼で見ると、ライトアップされた木だけが明るいので、写真にするとそこだけが跳んだようになるのではないかと思ったのですが、全体がいいバランスで取れています。

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ライトアップされた木

次に、暗い庭と建物。肉眼では色の区別ができないほど暗かったのですが、これも色の違いが判るように撮れています。

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ライトアップされた木を含むホテルの中庭

星空も撮れるというので、試してみました。晴れていましたが、時々薄い雲が流れている状態でした。Android用のSkyMapアプリを利用すると高い角度に夏の大三角が確認できたのでその周辺を撮ることにしました。

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AndroidのSkyMapアプリ

シャッターを切ると、3分くらいに設定されたタイマーがでて、時間が経つと撮影が完了します。こんなもんでいいのかと半信半疑で撮影した写真をみると、なんとそれなりに撮れています。

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夏の大三角の方向に向けてシャッターを切ったもの。開放3分。

夏の大三角を構成する、ベガ、アルタイル、デネブがはっきりわかります。その3つを示すために、文字と補助線を書き入れたのが次の写真です。

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GIMP2を使って、大三角の補助線を書き入れた

私は視力が弱いので、三つの星座を構成する星を肉眼ではよく確認できなかったのですが、このカメラの光学センサーはそれらをしっかり捉えています。細かい設定は何もなしで、カメラを向けてパシャっとやって3分くらい待っていただけですが、このレベルの写真が撮れているのには驚きました。星座を補助線で繋ぐとこんな感じでしょうか。

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GIMP2を使って、星座の補助線を書き入れた

ベガ、アルタイルとくれば、この方向に天の川銀河があるのですが、それは撮れていません。撮影した場所は箱根の仙石原のホテルの庭で、月は出ていなかったのですが、それでも空が結構明るく無理だったようです。

中央部が明るいのは雲かと思いましたが、複数の写真のどれもそうなっているし、3分くらい開放している間に雲は流れているので、どうも光学的に出てしまったもののようです。今回はまずは撮影して様子をみてみましたが、この辺りをどうするかを今後工夫したいところです。

それにしても、直径が2㎜くらいのレンズでよくこれだけ撮れるものです。
これから冬に向って星の観察に適した季節になってきます。スマートフォン一つでどこまで取れるか、機会を見つけてなんちゃって天体撮影に挑戦してみるのも面白そうです。

 



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