1年半前からRaspberry Pi 3にVolumioというオーディオ再生に特化したLinuxディストリビューションを入れて音楽サーバーとして使っている。
これを構築するには、まず下記のサイトからRaspberry Pi用のVolumio2のイメージをダウンロードする。
そのイメージをMicroSDに書き込んでRaspberry Pi 3に挿して電源をつなぐと、自動的にVolumio2がインストールされ、ネットワークにもつながる。こんなのでいいのか?というくらい何もすることがないのだが、同じネットワーク上のPCやスマホのブラウザから http://volumio.local/ でアクセスするとちゃんとコントロールできるようになる。音楽ファイルは内部ストレージ、USBでつながる外部ストレージに入れておくことができる。私は、上の写真のように手持ちの220GBの外付けSSDをつないでいるが、これにMP3かm4aでリッピングしたデジタルファイルを保存することにすると3000枚以上のCDを余裕で入れられるのだからすごい。
WEBブラウザを利用してアクセスする管理画面は分かりやすくできているので、使いやすく便利な音楽サーバーである。
このVolumioで唯一困ったことがある。システムそのもののメニューは日本語化されているのだが、下の写真のように日本語のタイトルが文字化けしてしまうことがあるのだ。ただ、全てというわけではなく正しく表示されるものもあるので、始末が悪い。
原因は、WindowsがShift-JISでタグをつけるのをこのイタリア生まれのディストリビューションが理解できないことによるのだろう。それをUTF-8かUTF-16にでも変換してやればよさそうである。
「Volumio 日本語 文字化け」で検索すると、皆さんこの問題では困っているらしく、いくつも記事が見つかる。記事の中に、Mp3tagというオーディオファイルのメタデータを編集するためのアプリを使うと上手くいったという情報があったので、ダメもとでWindowsにインストールしてみた。使い方が良くわからないのだが、ネット記事を参考にして、オプションを下記のように設定した。
そして下の写真の左のように文字化けする曲の入ったフォルダをVolumioからWindowsに一旦移動し、Mp3tagでそのフォルダを指定して、「編集>すべてのファイルを選択する」を実行したあと、「ファイル>フィールドをすべて保存する」を実行して保存した。これでUTF-16に変換されたのかどうかよくわからないのだが、そのフォルダをWindowsからVolumioに再び移動してみた。そしてWindowsのブラウザで、http://volumio.local/browseにアクセスし、"Update Folder"を実行した後そのフォルダを表示させると、右のように正しく日本語で表示されるようになっている。めでたしめでたしである。
本質的なことは分かっていないのだが、やりたかったことはできているので結果オーライである。文字化けがあると訳が分からなくて不快なものだが、それが修正できると気持ちのいいものである。
上述したようにすべてのCDで起こるわけではないので、「文字化けしたらその時にはこれで対応する」で良しということにしよう。