The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

木村玉治郎

三役格行司、(6代)木村玉治郎は名行司であると私は思っている。
立ち合いの際に軍配を返した姿がとてもいい。

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三役格で現在の行司のランクではNo.2に位置する人なので、結びの、三番、二番前を担当する。

今日の遠藤ー明生の取り組み。玉治郎は遠藤の左の手着きが不十分だとして、三度、仕切り直しを命じた。

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遠藤が右手は着くのだが、左をしっかり着いていない。素直に言うことを聞けばいいものを遠藤はすこしも改めようとしない。玉治郎も筋を通す人である。いい加減なことを認めることは絶対にしない。その結果、三度のやり直しである。そして4度目の立ち合いでやっと成立した。結局、遠藤が勝ったのでとばっちりを受けた明生には気の毒なことになってしまった。

次の、阿炎ー貴景勝の取り組み。この取り組みでは、貴景勝の手つき不十分として一度仕切り直しを命じた。たとえ大関であろうが、きちんと規則を守らなければ毅然としてそれを正すという態度をはっきり示してくれた。

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この取り組みは阿炎が休まずにせめて貴景勝を押し出した。気持ちを入れ替えた新しい阿炎が絶好調である。

木村玉治郎、この人の裁きを見るのも相撲観戦の楽しみの一つである。