FOSTEX PM0.3はお気に入りのPC用のアクティブ・スピーカーです。
右スピーカーの調子が悪いのをだましだまし使ってきたのですが、ひと月前くらいから完全に壊れて音が出なくなってしまいました。音が出ないだけではなく、電源を入れるだけで激しいノイズを発し続けてコーンが振動するのでどうしようもありませんでした。
以前少しおかしいと感じ始めたときに修理できないかと思って開けてみると写真のようにシリコーンゴムで固めてあるので自分で手を出すのは無理だと諦めていました。しかし、もう捨てるしかないのなら、ダメもとでいじってみるかという気になりました。基板を引っ張り出してあちこちを触ってみると、ある部分を触ると音が出たり出なかったりするのです。
半導体の不良ならどうしようもないですが、そういうことなら話は違ってきます。そこでカッターとメカニックプライヤーを使って丁寧にシリコーンゴムをはがしてみました。どうも右のスピーカーへの出力部にあるフェライトコアを使った高周波カットのフィルタの接続部に問題がありそうなことが分かりました。
見たところはんだ付けやコネクタの状態は良好なのですが、導通がないのです。そこで一度はんだ付けを外して、付け直すことにしました。
付け直して導通を確認するとOKです。ワクワクしながらSpotifyで音楽を流してみると、期待した通り、Billy Joelがスピーカーから流れてきました。
この2ヶ月ほど「喉に刺さった小骨の」のようにずっと引っかかっていたことがスッキリ解決し、とってもいい気持ちになりました。
この修理に取り掛かる前にFOSTEXにWebで問い合わせた修理の概算費用がメールでちょうど届いたのですが、5,500円~ということです。診断料や送料もこちらの負担になるので、なんだかんだで1万円以上はかかったことでしょう。その費用をかけずに問題が解決したのですから万々歳です。
改めてSpotifyでBilly Joelを流しながらこのブログを書いています。