3日前のことですが、曇天で寒いながら風が弱くいいコンディションだと思われるなかで3号機を飛ばしたときに、あろうことか墜落させてしまいました。
低空で旋回させているときに曇天のために見づらく、姿勢を見誤ったようです。速度はあまり出ておらず、高さも3mくらいからでしたが、冬の間空き地になっている田んぼの柔らかい土に機首から突っ込む形で落としてしまいました。
ペラは破損し、モータにはべったり泥が入り込んでいました。胴体には特に破損した箇所はなかったのですが、バッテリーを保持するバルサ板が折れ、左翼の一部も触るとぶよぶよして明らかに内部が壊れたようでした。
当日はショックでブログに書く気もしませんでしたが、2日かけてほぼ元通りの形に復旧できたので、その記録を書き留めておくことにします。
【モータの復旧】
3号機にはアウターローター型のブラシレスモーターを使っています。アウターロータは放熱のために穴が開いているのですが、その穴からモーター内に泥がはいりこんでいて、泥を掻き出しても、モーターを手でちょっと回してみるとジャリジャリ音がしました。
そのままではとても使うことはできませんが、機械的には全くダメージを受けていないように見えるので、ダメ元で分解して掃除することにしました。
このブラシレスモーターは見たところeリングをとれば、開けられそうです。eリングはマイナスドライバーで開く方向に押すと簡単に外れます。
磁石がついているアウターローターは強力な磁力でステーター側に引き止められていますが、それを超える力でゆっくり引き出すとシャフトごと抜き出すことができました。分解したものは下の写真です。ステーターが3の倍数の12極、アウターローターには12+2=14個の磁石がついています。部品点数が少ない非常にシンプルな構造です。
泥はステータとアウターローターの間に入っていただけで、シャフトの回転部分は影響を受けていません。泥を丁寧にブラシを使って落とし、アウターローターのシャフトを元の様にステータのベアリングに挿入すると、異音もなくスムーズに動きます。それでeリングで固定し下の様に元通りに組立てました。
モーターの断線はなさそうだし、アンプも受信機も見たところ異常はなさそうなので、それらを繋いで、プロポからの操作でモーターを回してみました。
良さそうです。泥が入って回すとジャリジャリ音がするときはダメかと思ったのですが、堅牢に作られています。これで元のように使えそうです。
【左翼の補修】
外から触った感じで、左翼の数か所が折れているようなので、その区間を含む前翼上面のフィルムを剥がし、翼面のバルサ板を切って開いて中を見てみました。やはり、翼端から3,4,5番目の2mm厚のリブが折れていたので、それを瞬間接着剤で補強し、そのあと1mm厚のバルサ板を翼面に貼りなおしてサンドペーパーで滑らかに仕上げました。
フイルムはこんな感じで予備が十分あるのでそれを貼ります。
長さ方向に一定の形状なのでフィルム貼りも比較的楽です。補修箇所が一目では分からない程度に修復できました。
モーターをサイドスラスト、ダウンスラストを付けた姿勢で取り付け、テストしてみました。この後、プロペラを付けても回してみましたが、問題なしです。
墜落させて壊したときはモーターは買い直しが必要で、翼も大幅に作り直しが必要で元通りにするには相当時間がかかるかと思ったのですが、比較的短期間で手持ちの材料だけを使ってほぼ完全に修復できたようです。
よかったー!!!