The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

急速充電

最初にAndroidスマートフォンを使ったのは2010年で、HTCのDesireでした。バッテリー容量は1300mAhで、付属のACアダプタは当時のUSBの規格に沿って5v、0.5Aで充電するようになっていたのでフル充電するのに結構時間がかかりました。

2016年にASUSのZenfone5を使うようになったのですが、そのバッテリー容量は3400mAhに増えて、付属のACアダプターは出力の形状はUSBのtypeAで出力が5V 2Aでした。そのACアダプタ(A)は下のようなもので、今でも手元にあって使っています。

ACアダプタ(A)  USB-Aタイプで出力は5V2A

2020年頃になると急速充電という言葉を見かけるようになり、2021年に購入したGoogleのPixel 5aは仕様に18W急速充電と書かれていて、付属してきたACアダプタ(B)は出力の形状がUSB-Cタイプで下の写真のようなものでした。確かに充電速度が速くなった気はしましたが、ACアダプタ表面に表記された仕様が薄い上に小さくて肉眼ではとても読めないようなものなので、その内容をしっかり認識せずに使っていました。

ACアダプタ(B)  USB-Cタイプで出力の表示が肉眼では読めない

最近入手したPixel 6aは容量が4,410 mAhあるのですが、それを充電するときに上記の(A)、(B)二つのACアダプタを使うと充電速度が明らかに違うと認識できるので、充電時の電力を測定してみることにしました。テスターは下の写真に示すものでTypeA、TypeCの両方に対応した使いやすいものです。

それを使って測定すると次のようになりました。

ACアダプタ(A)を使った時

ACアダプタ(B)を使った時

倍以上の電力の差があります。これまでUSBは5Vという先入観念を持っていたのですがUSB-Cになって、USB PDという規格が規定され、それ以上の電圧が扱えるようになっていたのは不勉強で知りませんでした。USB PDでは使用する電力に合わせて、5V、9V、15V、20V、48Vの5電圧が設定され、最大240Wまでの電源供給が可能というから驚きです。そこで、ACアダプタ(B)の表示を写真に撮って拡大して見ると、5V3A / 9V2Aと書かれているのが分かりました。USB-Cを使うことによって、給電するデバイスの状態が分かるのでそれに応じて2段階に切り換わるようになっているのです。Pixel 6aの場合は仕様が18Wまでとされているので、上に示した様に9V 2Aが使われるのでしょう。

供給・受給できる電力が2倍になれば、当然充電時間は1/2で済みます。これはかなり大きな違いです。

これまで車のシガーソケットに付けたUSBアダプタで充電する速度が遅いのが不満だったのですが、それを測ってみると下の写真の程度でした。これでは遅いはずです。

車のシガーソケット用のUSBアダプタとしても供給電力の大きなタイプが出ているのでそれに変えた方がよさそうです。