竜王戦第五局が昨日、今日と和歌山市で開催されています。
ABEMAの配信では、両対局者が選んだ昼食やおやつが都度紹介されますが、挑戦者の佐々木勇気八段はおやつを複数注文するなかなかの健啖家で、今日の午後注文したものの一つが下の「五十五万石」でした。
和歌山といえば、紀伊徳川家の城下町だったわけで、その石高で名付けられたお菓子があるのもうなづけます。
私は福岡の出身ですが、そこには「黒田五十二万石」という最中があり小さいころから慣れ親しんでいました。
最近、妻が買ってきた熊本の土産を食べたときに、それに付いていたパンフレットに「肥後五十四万石」というのが載っていたので、肥後細川藩の方が筑前黒田藩より石高が少し高かったのかということが話題になったのですが、紀伊徳川藩はそれよりさらにちょっぴり高かったようです。
江戸時代の各藩の石高はどうだったんだろう?と調べるとこういうデータがあり、紀伊:5位、肥後:6位、筑前:7位だったようです。
石高は土地の生産性を米の生産力に換算して示したもので、江戸時代を通して幾度も見直しはされています。
とこんなことを調べながら書いている間に、竜王戦第五局は佐々木八段が92手目で投了し、藤井竜王の勝利となりました。
次の第6局は12月11、12日に鹿児島県指宿市で開催されます。鹿児島といえば薩摩島津藩で上記の石高ランキングでは第2位です。となるとその石高を名付けたお菓子がありそうです。
調べると、「薩摩七十七萬石」という軽羹がありました。