RC飛行機のサーボの調整のためにサーボテスターを購入しました。
コネクタについては下の写真のように表面に印刷されているだけですが、わかりにくい表示です。どうしろというのでしょう?
一番左が電源の入力端子で、右4つがサーボへの出力端子なんだろうと推測して、RCのレシーバーのコネクタで通常採用されている方式からの類推で写真のようにDC6Vを給電するとそれらしく動くのでそれで良いのでしょう。それならなんでそうキチンと書かないでしょうね?
パッケージの裏に説明書きがあるのですが、この英語がメチャクチャです。およそこういうことを言っているのだろうと想像はできますが、この商品大丈夫か?という気持ちにさせられます。そこで、実際にどういう信号が出ているかをオシロで見ることにしました。
電源をつないで、出力の一番上段のピンにプローブを当てると50Hzのパルスが出ています。このパルスの幅、つまりパルスの立下りの位置をかえたPPM(Pulse Position Modulation)信号を出すのでしょう。
右のPulse Width ボタンをおすと、モードが 50H→125H→250Hと切り替わり、パルスの周期が下のように20msec、8msec、4msecと切り替わります。
RC飛行機のプロポで使われているパルス周期に近いモードとして、50Hにして左のSelectボタンを押すとモードがManual→Neutral→Automatic→Manualとサイクリックに切り替わります。
Manualモードではその時のボリュームの位置に対応したパルス幅に固定されます。このモードでボリュームを回転させるとパルス幅を1500μsec中心にして800μsecから2200μsecの範囲で変化させることができます。
Neutralモードにすると、パルス幅がサーボの中央値の1500μsecに固定されます。
Automaticにすると、パルス幅が1500μsecを中心に±700μsec変化し、800μsecと2200μsecの間で連続的にリニアに変化します。
下のビデオはオシロの画像をキャプチャしたものです。
テストしたいサーボを右側の4つの三端子の中の適当なものにつなぐと、パルス幅に従って、サーボの軸が回転します。800μsecから2200μsecに変化させると120°くらい回転するようです。下のビデオはその様子です。
コネクタの説明が不適切なこと、英語の説明書きがおかしいことで、すこし不信感を抱かせられたのですが、信号をオシロで確認すると安心できました。性能は問題なく使い方も分かったのでサーボのテストには便利に使えそうです。
上のテストのためにスイッチ付きのDC6Vの電源を作ったので、ついでに、それを使ってプロポのスティックと受信機の出力信号の関係も見てみることにしました。
使用したプロポはFUTABA T10J、受信機はFUTABA R3008SBです。
プロポの操作によってパルスの立下りの位置が変化するはずです。
プロポと受信機をリンクさせ、エルロンのスティックを左右にフルに振ったときのCH1の出力信号をオシロで見ると確かに次のようになっています。
サーボの回転軸の振れ幅はプロポのエンドポイント設定で変えることができますが、その時の信号をオシロで見ると、エンドポイント設定を変えるとこのパルスの立下り位置の振れ幅が変えられているのが判ります。
またプロポのサブトリム設定を使うと、サーボホーンのNeutral時の位置を変えることができます。下のビデオはその様子を示したもので、初期設定の1500μsecをプラスにも、マイナスにも変えることができ、それによってサーボホーンのNeutral時の角度を微調整できることが確認できます。
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