昨日、高校の同期会が野毛で開かれたので、JRの桜木町に出かけました。
事前にGoogle Mapで調べると、新南口から出て歩道橋を渡ると近そうなのですが、新南口のそばに「鉄道創業の地 記念碑」というのがあることを知ったので、どんなものか寄ってみることにしました。
日本で最初の鉄道は新橋ー横浜間で開業しましたが、その時の横浜駅は現在の桜木町の場所にありました。そういうことから、ホームから新南口に降りて行く階段の壁には、当時の写真が下のように展示されています。

改札を出て外に出ると、なにか見えます。錆びた鉄の塊が雑草の向こうにあるので、あまり気に留める人もなさそうですが、どうもそれのようです。

近くによると、確かに「鉄道創業の地 記念碑」という案内板が建っています。

碑は三角柱のような形状の鉄板でできていて、字が細かいのと錆が出ているために、読むのも困難な状態です。ちょっとがっかりするような状態です。

しかし、柱になっている三辺を見て鉄道好きの私としてはすこし嬉しくなりました。
こんな形のものが使われているのです。

これは双頭レールと呼ばれる、上下が同じように丸く、レールが擦りへった場合には上下を反転させて使用するようにしたレールです。我が国の鉄道黎明期にイギリスから輸入されて使われたと聞いていますが、これは間違いなく、開業当時にこの地で使われたレールに違いありません。
興味のない人には、錆びた鉄くずが街の隅っこに放置されている、としか思えないものになっているのですが、日本の鉄道の歴史を語る貴重なもので作られた記念碑です。もうすこし目立つところに出して、皆に親しまれるモニュメントにできないのかと思わずにはいられません。