江戸時代には「お伊勢参り」が庶民が憧れた人生の一大イベントだったように聞きます。その思いが日本人の心にはずっと生き続けているようで、手軽に旅行に出かけられる現代においてもお伊勢参りと聞くと何か特別感があります。私自身は伊勢神宮にはこれまで二度行ったことがありますが、行ったことがない妻も一度は行ってみたいという気持ちでいたようです。現代の庶民が憧れる旅となると大型客船を利用したクルーズというものがありそうです。しかし、数十日かけた本格的なクルージングとなると高額でとても手が出ませんし、途中で飽きてしまいそうです。それでも乗り物好きの私としては大型客船そのものには興味があり一度は乗船してみたいという気持ちがありました。
そんな私に昨年末に興味深いパッケージ・ツアーの案内がありました。「横浜・名古屋クルーズと伊勢神宮両参り3日間」というのです。それならお伊勢参りとクルージングの体験が両方ができて面白そうなので参加することにしました。
それが先週開催されたのでそのことを記録しておくことにします。
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横浜・名古屋クルーズ
3/3
乗船する船は飛鳥IIで、横浜の大さん橋から出港します。大さん橋には公開されているWebカメラがあってリアルタイムで様子を見ることができます。
朝9時にWebカメラを見るとすでに接岸されているのが確認できましたが、当日は南岸低気圧が近づいてきていて、終日雨で風も強い一日になりました。
集合時間の15時に大さん橋に着いて飛鳥IIを初めて直に見ましたが、総トン数50,000トン、全長240mの船体は巨大です。

ターミナルと船の間に移動式のブリッジが用意されていて、それを通って乗り込むようになっています。

部屋に入るとウェルカムシャンパンとお菓子が用意されていました。

すこしくつろいでいると、出航前に避難訓練が行われました。エリアごとに救命ボートが決められていて合図があるとそこに集合するのですが、当日は雨が降っていたので屋内の指定の場所に移動して点呼を受けるという形でした。これは他の乗り物ではちょっとない経験でした。

予定通り17時に出航しました。赤レンガ倉庫の横を離れていきます。

横を水先案内?のタグボートが並走しています。雨が降り続いていました。

横浜港の入り口のベイブリッジの下を通過します。調べると、桁下高は(海面より)55 mで、飛鳥IIの高さは水面から45mということです。

東京湾にでたので、すこし船内を廻ってみました。9デッキの廊下の端に立つと、廊下は200m近くあるのでその長さに圧倒されます。

日本国籍なので現金に交換はできませんがカジノコーナーがあります。

また各種のゲームを楽しめるカードルームがあります。

図書室もあります。長期のクルージングになるとこういう施設を利用するのでしょう。

当日の乗客数は知りませんが、定員872名なので、夕食は2回に分けられています。
後の2回目を希望したので、それまでの間、1時間くらいショーを見て過ごしました。ビートルズのナンバー21曲に合わせた踊りと歌だったので、むか~しビートルマニアだった私は十分楽しむことができました。

夕食の後、レセプションに寄ると今回の航路図が用意されていました。夕方に横浜を出たので普通に走れば翌朝名古屋に着きそうですが、到着予定は二日後の朝。二日かけてゆっくり沿岸を進むのでしょうか?

南岸低気圧が通過していて風が強くなったようで、東京湾の外に出ると50,000トンの大型客船と言えども立っていると若干の揺れを感じます。横になっていると揺れは分かりませんが、揺れに合わせて家具がきしむ音がするのは船の旅ならではでした。