これまで「RTL-SDRは面白い その1~6」で紹介してきたように、RTL-SDR Blog V4はソフトウェア次第で様々な使い方ができる高機能で魅力的なUSBデバイスです。
消費電流は0.3A程度(5V駆動で約1.5W前後)と、スマートフォンやPCのCPUなどに比べれば少ない電力しか消費していないのですが、それでもかなり熱くなります。
金属ケースの表面を非接触温度計で測ると35、6℃と表示されるのですが、手で触るとアチッと感じるくらいなので、50℃くらいにはなっているのではないでしょうか。ただこれは金属ケースで半導体チップの熱を逃がす設計になっているからで全く正常だと説明されています。
簡単に分解できる構造になっているので開けてみることにしました。両端のネジを外すと、基板を引き抜くことができます。白い熱伝導シートが基板の裏側とケースの間に入っていてこれで熱を逃がしているようです。

基板のデバイス面を見ると二つのチップが目立ちます。

Rafael Micro 「R828D」は目的の周波数の信号を抽出して中間周波数信号へ変換する高周波チューナーICです。
Realtek 「RTL2832U」はチューナーから送られてきたアナログの中間周波数信号をサンプリングして8ビットのIQデータに変換してPC側へ出力するA/D変換・USBインターフェイスICです。
1.5W程度の発熱であっても、発熱するICチップが非常に小さいくて熱を空気中に逃がすための表面積が足りないために熱が凝縮され、結果として筐体が50°くらいまで上昇するのでしょう。それが仕様なので問題ないとされていますが、製品寿命や熱によるドリフトを考えると何か対策をした方が良さそうです。そこで小さなヒートシンクを入手して、まずは片面に10個を隙間なくぺたぺた貼り付けてハリネズミ状態にしてみました。するとそれだけで効果があります。

ヒートシンクは20個入りを買ったので、もう10個も裏側に貼り付けてみました。こうして両面をくるむようにヒートシンクを貼り付けるとさらに効果があり、手で持った時に暖かさを感じるという程度まで温度を下げることができました。

これで安心して稼働させることができます。

放熱を考慮したRTL-SDR BlogV4を使って、サイト 277939 -- RJTA は今もADS-Bを受信して、そのデータをフィードしています。
