もうすぐ梅雨入りを迎えそうな初夏の今日、テニスコートの周りでホトトギスの声がよく聞こえてきました。「テッペンカケタカ」と聞きなしされるあれです。
この周りではカラスは日常的にいて、季節によってウグイスの声を聞きます。これまでホトトギスの声を聞くことはなかったのですが、ホトトギスはウグイスの巣に托卵するらしいので、それを目当てに寄ってきたのでしょうか?
新緑の季節にホトトギスの声となると、
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」
という俳句がすぐに頭に浮かびます。テニスの帰りにビールを買おうとスーパーに寄るとかつおのたたきが並んでいます。
というわけで、今日の昼は鰹のたたきのっけ盛りにビール。
ところで、
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」
という俳句、有名ですが誰の句か知りませんでした。調べると江戸時代の俳人山口素堂の作ということです。
視覚、聴覚、味覚に直感的に訴えてくる初夏のすがすがしさが万人に共感され、誰でも知っている句になったのでしょう。「青葉」「ほととぎす」「初鰹」はすべて夏の季語なので、あの俳句の査定をするTV番組に出すと季重なりだと注意されそうですが、このくらいピッタリ来ているとそんなことは問題にならないのでしょう。