知人のEさんは機械づくりを趣味にされている。これまでに作ったという「テニスボールの球出し機」や「天体のタイムラスプ撮影装置」の写真を見せてもらったが、それらを改良して機能・精度を上げたいということで相談を受けた。
話を聞けば、マイコンでDCモーター、ステッピングモータ、センサをコントロールしてやれば実現できそうに思われる。
私はと言えば、2020年にRaspberry Pi 4を入手したが、具体的に作りたいものがなくてそのままになっていて、何か面白い応用はないかと考えていた。
というわけで、双方にとって願ったり叶ったりの話で、機械好きのおじいさんとコンピュータ好きのおじいさんのコラボが実現しそうである。
そこで私としては、まずRaspbey Piに関して最新の情報を調べた。以前はRasbianというOSが公式にサポートされていたが、2020年5月にそれがRaspberry Pi OSと名前が変わっている。Raspberry Pi OSはDebianベースのLinuxで、そのDebianは2021年8月に 11.0(コードネーム: bullseye)になっている。また、Raspberry Pi Imagerというインストーラができて、従来使われてきたNOOBS(New Out Of Box Software)というインストーラは非推奨ということになっているのである。
Raspberry Piは2018年に発表された3からARMの64bitが採用されていて、64bit版「Raspberry Pi OS」のベータ版がここ1年にわたって試用されていたらしい。そしてようやく、その64bit版が今月正式リリースされたということも分かった。
2年ほどよそ見をしている間に、随分と状況が変わってしまったものである。
しかし、それが分かったのならまずそこに追いついておきたい。
ということで、Raspberry Pi 4に最新の64bit版Raspberry Pi OS をインストールすることにした。
まず、Raspberry Piのサイトから最新版の64bitOSをダウンロードし、マイクロSDに焼いた。
そのマイクロSDをRaspberry Pi 4に入れて起動したものを確認すると下のように、64bit版のDebian11.2(bullseye)が入っているのが確認できた。
なんだか、わくわくしてきた。
Raspberry Pi OSのインストールと環境設定の手順については備忘のために別途記しておくことにする。