The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

仁和寺

竜王戦七番勝負の第2局が昨年に引き続いて、京都の仁和寺で行われている。
対局室は御所庭園・宸殿。襖絵が見事で、将棋の最高位のタイトル戦にふさわしい格式の高さを感じさせる部屋である。


少し引いた画像をみると、かなり大きな部屋である。最初の2手くらいまでは、儀式的なもので、カメラマンが入り、手前で観戦もできるようであるが、本格的な対戦がはじまると棋士と記録係以外は退席となる。

Youtubeにある紹介ビデオをみると、宸殿は三つの部屋からなり、対局が行われているのはその上段の間ということになるようだ。

 

昔一度訪ねたことがあるが、仁和寺というとその時の印象よりも、徒然草に登場する「仁和寺の僧」を思い出してしまう。あの石清水八幡にお参りに行った僧である。中学校の国語の教科書にも必ずと言っていいほど登場するので、日本中に知れ渡った僧かもしれない。
徒然草には他にも仁和寺の僧が登場する話があり、そこでの書かれようもさんざんである。どうも吉田兼好仁和寺に対して何か思うところがあったんじゃないかと邪推したくもなる。今なら、ネットでさんざん人の粗相を言いふらしているようなもので、何百年もたっても日本中に伝えられるのは仁和寺にとっては迷惑な話かもしれない。