The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

奈良・大和路の旅 3日目

三日目もいい天気になりました。予定は⑧金峯山寺→⑨長谷寺→⑩室生寺です。下のGoogle Mapで分かるように、最終日の今日は奈良盆地を取り囲む山の中に入っていく感じです。

今回のバスは愛知県の三河安城から来ていますが、名鉄観光サービスが運行していて岡崎のナンバーが付いています。出発前に運転手さんとちょっと立ち話をすると、関西方面だけでなく逆に関東方面にも行かれるとか。最近はカーナビがあるからどこにでも行けますねと私がいうとその運転手さんはカーナビは使わないと言います。地図がシッカリ頭に入っているんでしょう。プロです。

 

目的地迄少し距離があるので奈良駅前を7:40に出発しました。京奈和自動車道を南下して、吉野口から入っていきます。吉野大橋を渡ると山道になります。

最初の訪問地、金峯山寺には9時半に到着しました。

金峯山寺

修験道の総本山です。

11月のみ日本最大秘仏本尊特別ご開帳ということですので、いい時に訪問できたものです。

今、JRが「いざいざ奈良」というキャンペーンを張っていて、下のようなCMが流されていますが、そこに登場するあの迫力満点の青い三体の金剛蔵王大権現にお目にかかれるわけです。

 

日本最大の秘仏 特別ご開帳 の文字が

蔵王

蔵王堂の中の金剛蔵王大権現をじっくり拝見させてもらいましたが、写真は撮れないので、代わりに参道にあったJRのポスターを撮っておきました。

紅葉が見頃になっていますが、吉野と言えば桜です。その時期にはこの眺めが一変するのでしょう。

吉野山・下千本といわれる場所から

次に行ったのはそこから北の桜井市にある長谷寺

長谷寺

年間を通して様々な花が楽しめ花の御寺と呼ばれるところです。

仁王門

仁王門をくぐると300段をこえる登廊があります。

登廊

途中に紀貫之の故里の梅がありました。古今集に収められ、百人一首に入っている
「人はいさ心も知らず故里は 花ぞ昔の香ににほひける」という歌には馴染みがありますが、それは紀貫之がこの長谷寺に来た時に詠んだものだということです。

紀貫之 故里の梅

本堂に安置されている十一面観世音菩薩立像は高さが10m以上あり、国内で最も大きな木造の仏像だといいます。

十一面観世音菩薩がある本堂

その姿を載せたポスターがありました。

長谷寺のポスター

花の御寺と呼ばれますが、この時期は紅葉です。

紅葉が美しい 上も

紅葉が美しい 下も

長谷寺の参道で少し遅い昼食をとった後、最後の訪問地、室生寺を目指しました。

 

室生寺

女人禁制だった高野山金剛峰寺に対し、女人の参詣を許可したため女人高野と呼ばれ、女性の信仰を集めたお寺です。

女人高野と門前の石にも彫り込まれている

金堂

この金堂の左手を廻ると石段の上に五重塔があります。室生寺の象徴ともいえる小さな五重塔です。

小さな五重塔

仁王門

室生川 東に向かい奈良盆地の北側を通って淀川に合流する

予定されていた10か所の世界遺産・国宝はこれで全て廻り終わりました。

天気に恵まれ、期間限定で公開されているものを見る機会も多く、充実した奈良・大和路の旅を楽しむことができました。

奈良を旅するならこの時期はお勧めです。