MLBのポストシーズンが始まりましたが、ワイルドカードの対戦でSan Diego パドレスが勝ちあがり、次の地区シリーズでLos Angels ドジャースと対戦します。
パドレスはレギュラーシーズンでは、ナ・リーグ西地区でドジャースに次ぐ2位でしたが、直接の対戦成績はパドレスの8勝5敗でしたし、後半に勢いづいてきてMLB30球団の中でも勝率が一番高かったといいますからドジャースにとっては難敵になりそうです。
私は2001~2005年にカリフォルニアで生活していたのですが、その当時のパドレスは弱小球団でSan Francisco ジャイアンツやLos Angels ドジャースのいいお客さんでした。その時の印象がずっと強かったのですが、それは20年以上前のことで、ここ2,3年は補強に成功し、活きのいい若手選手が多い、強力なチームになっています。
このパドレスという名前には、ちょっとした思い出があります。San Franciscoからシリコンバレーの山間を通って南に延びる Junípero Serra Freeway(I-280)と呼ばれる美しい高速道路があるのですが、その道路沿いの丘の上に、目を引く変わった像が建っています。
こんな像です。
初めてそれを見たとき、同乗していたアメリカ人の同僚に、”What's that?" と聞くと、”Padre”と答えが返ってきました。その時Padreというのが「神父、司祭」という意味のスペイン語なのだということを知り、パドレスって、そういう意味だったのかと驚いたのです。そして野球の球団名が「神父さん達」じゃ、とても勝てそうにないなと思ったものでした。
このパドレスという球団名はサンディエゴを開いたスペイン人神父Junípero Serraにちなんで名付けられているらしく、実際、Padresの球団のマスコットはこんなキャラクタです。
Junípero Serraについては、キリスト教の伝道師として、カリフォルニアを開拓していった功績があったとする一方、ネイティブ・アメリカンに対する残虐非道な行為が数多くあったことが知られており、功罪相半ばするところがあるようです。
まあいろんな歴史があったうえでの球団名で、それが地元の人たちに愛されているのであれば、外野があれこれ言う話でもないでしょう。
さて、MLBのポストシーズンの状況は10/3現在下の図のようになっています。
いよいよ、大谷、山本を擁するドジャースとダルビッシュ、松井を擁するパドレスが相対する地区シリーズが日本時間10/6(日)9:38 から始まります。
これは目が離せません。