The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

Microsoft Flight Simulator2020-2

8/18の発売日に9時間かけてMicrosoft Flight Simulatorをインストールしました。

起動させると、最初にデータをロードしているときに下のような画面が表示されます。左下に見えているのは馴染みのあるサンフランシスコ空港なので、こんなリアルな画面が表示されるのかと期待が膨らみます。

f:id:tfitv:20200820204036p:plain

2分半くらいで立ち上がり、最初に下のような画面になります。これまでのMicrosoftのFlight Simulatorとはルック&フィールが随分違います。今回はXBOXとPCの双方で使えるようにされているので、XBOX的な仕上がりになっているのでしょうか?XBOXを触ったこともないおじいさんは少し戸惑いを感じさせられました。

f:id:tfitv:20200820204250p:plain

見慣れたメニューではないので、何をどうすればいいのかすぐには分かりません。しかし、1990年からすべてのバージョンのFlight Simulatorを扱ってきていますから、ある程度の予測はできます。どうやらWORLD MAPから入いると、機体、空港、時刻、天候を設定できるようになっていて、それをセットすると飛行ができるようです。

実行するためのH/Wの必要条件としては、公式サイトに以下のような記述があります。一応その推奨レベル以上のものは用意できているので問題はないはずです。

flightsimulator.zendesk.com

コントローラについては特に何も書かれていません。そこで、ジョイスティックとしては20年以上前に購入したSideWinder Froce Feecback 2をUSBでつなぎました。

f:id:tfitv:20200820231039j:plain


しかし、スタートさせると可動翼もスロットルも動かせないので飛行機をまったくコントロールできないのです。今までのFlight Simulatorでは経験したことのないトラブルです。ジョイスティックそのものが壊れているのかもしれないと、前バージョンのFlight Simulator Xを実行してみるとこのジョイスティックで問題なくコントロールできます。探し回って、下に示すようなコントロールというメニューを見つけて中をみると、「?」というシンボルが表示されています。どうやらどんなH/Wが接続されているかが分からないので信号を扱うことができていないようです。

f:id:tfitv:20200820204932p:plain

 SideWinder Froce Feecback 2はWindows 10では、専用のドライバは要求されず、HID準拠ゲームコントローラとして認識されています。ネット上を探して見つけたドライバを入れようとしても、それより新しいドライバが既に入っているとして拒否されてしまいます。いくら古いと言っても一世を風靡したMicrosoft製の商品なので、まさかそれが認識されないというのは考えもしませんでした。

f:id:tfitv:20200820225101j:plain


関連記事を見ると、XBOXのコントローラを使っていたりするので、それが標準なのでしょうか?飛行機を操縦するのにゲーム機のコントローラでなんて使いたくないのですが、そういうタイプの商品を使わないとダメなのだろうか、いやいくら何でもそれはないだろうから何とかなるはずだと一日悩みました。そうしているうちに、ジョイスティックのx軸、y軸、z軸、スロットルと8個のボタンの操作が認識されていることが分かりました。ただそれらの操作がSimulatorに割り当てられていないということのようです。そこで、下に示すようにマニュアルで、基本的なコントロール機能にそれらの操作を割り当てると、ジョイスティックでスロットル、エルロン、エレベータ、ラダーとブレーキがコントロールできるようになりました。これでスタートできそうです。

f:id:tfitv:20200820212245p:plain

 

今回リリースされたFlight Simulstorの最大の売りは、グラフィックスがよりリアルになったということでしょう。詳しいことはよく知らないのですが、精緻な地表のグラフィックス・データはクラウドから持ってくるようになっているようです。ただ、そうは言ってもデータを作ることができるエリアは限定的かもしれません。起動時に出てくる上述した画面がとても印象的だったし、アメリカのユーザを考えると、シリコンバレー近郊のデータは間違いなく用意されていそうです。そこで、空港をSan Francisco空港(KSFO)、滑走路を28Rとし、天気は晴れで、時間は昼間としました。

機体はCirrusのSR22という軽飛行機を選びました。

f:id:tfitv:20200820222642p:plain


完全には理解できていないし、コントロールもできていない状態ですが、それでもスロットルを上げて加速し、エレベータを引くと離陸させることができました。

カメラをExternalにすると、少し機体から離れたところから見た画像が表示されます。手動で操縦するための必要な計器もその上に表示されるので、機体の状態を確認しながら、周囲の景色を楽しんで操縦することができます。
以下は、初めて飛び回ってみたときのスクリーンショットです。

f:id:tfitv:20200820214140p:plain

Golden Gate Bridgeを西から東に抜ける。

f:id:tfitv:20200820214241p:plain

Menlo ParkからPalo Alto:Palo Alto 空港を左に見て南下

f:id:tfitv:20200820214341p:plain

Mountain View :左下にGoogleキャンパスとShorelineゴルフ場が見える。

f:id:tfitv:20200820214935p:plain

Cupatino:I280とStevens Creek BlvdのIC

当初、ジョイスティックがつながらずに悩まされましたが、その問題が解決できて飛ばすことができるようになると、だんだん様子が分かってきました。かなり複雑なシステムですが、これから少しずつ調べていけば、十分に使いこなせるようになっていくでしょう。ただ、現時点では日本語への対応はありませんし、ノービス・ユーザに対する配慮は全くありませんから、今までのFlight Simulatorを経験したことがないユーザがこれを初めて手にしたとしたら、扱うのはかなり困難だろうという気はします。

商品は期待にたがわないものに仕上がっています。
実は、15年ほど前、アメリカの友人が所有する軽飛行機に乗せてもらってほぼこのコースを実際に飛行したことがあります。その時に体験したことを再び自分の手で再現できたという感じです。
これは一生モノのおもちゃを手に入れたと言えそうです。

これから世界中を飛び回ってその様子はこのブログでも紹介したいと思います。