The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

4号機の製作

ラジコン飛行機の4号機については、国交省への登録初飛行についてすでにこのブログに書きましたが、その製作についても備忘のためにここに記録しておくことにします。

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4号機はムサシノ模型のスバル09号をベースにして、以下の項目について改造したものである。

 

電動化

オリジナルのスバル09号はエンジン機として設計されているが、それを電動化するために、ファイヤーウォールの前にボルトマウントセットを使ってモータを写真のように取り付けた。

下図のようにサイドスラスト、ダウンスラストともに2°に設定している。

モーターはE-MAXのGT2812/09 仕様はKV値:1060rpm/Vで、リポ:3セルで最大A:26Aとなっている。アンプはSunriseのModel 30A PRO SBEC 4A ブラシレスESC。

9x6のプロペラを装着した場合、3セルのリポを使ったとき、ハーフスロットルで6A 、6000rpm、フルスロットルで19A 、9000rpm程度である。

上反角

低翼機の場合、高翼機と比較して横揺れに対する安定性が悪くなるので、上反角を大きめに設定する。
下の写真で上は高翼機である2号機の主翼、下が低翼機である4号機の主翼である。翼幅は同じであるが、上反角をそれぞれ、2°と7°に設定している。

主翼の取り付け方法

主翼中央前端に丸棒を付け(左上)、それを機体に開けた穴(左下)で受ける。後端は主翼中央に2本のM4ネジを通し(右上)、それを機体の受け側に埋め込まれたM4の鬼目ナット(右下)で留めるようにしている。

ランディングギア

オリジナルのスバル09では主翼の下にメインギアが配置され、固定のノーズギアが機体前部に置かれている。

4号機では、メインギアの位置を前にズラして、テイルギアを尾翼付近に設ける方式に変更した。さらにこのテイルギアをラダーとリンクして動くようにすると、滑走時の方向のコントロールが容易にできるようになる。

エルロンサーボの配置

エルロンサーボを横向きにして主翼の中央部に埋め込み、サーボホーンとプッシュロッドのみが表に露出する形にした。

 

ラダー

垂直尾翼の高さを低くし、逆にラダー下部を機体下部と一致するまで引き延ばした。

また、テイルギアの軸をラダーホーンとリンクさせ、ラダーの向きとテイルギアの向きが同期して動くようにした。

エレベーター

水平尾翼の横方向の幅を狭くし、逆にエレベーターの縦方向の幅を広くした。ラダーを機体の下まで伸ばしたので、エレベーターを左右に分割してコの字型のピアノ線で繋ぐ構造にし、両可動翼が相互に干渉しないようにした。

キャノピー

キャノピーの位置を後ろにずらし、バルサを整形して丸味を持たせた形状にして機体に被せる構造にした。メンテナンスおよびバッテリーの着脱のためにこのキャノピーは取り外しが容易になるようにしたい。そこで、前端にL字型の爪を設け、後端にスプリングラッチを取り付けた。これにより、前端の爪を機体に引っ掛け、後端のラッチを機体に設けた穴で留めてキャノピーがしっかり固定されるようにしている。

カウリング

メンテナンスおよびバッテリーの着脱のためにカウリングも取り外しが可能な形にした。そのために蓋の後端に爪を付け、前端に磁石を埋め込んでいる。後端の爪を機体に引っ掛け蓋を閉めると、前端の磁石が機体に埋め込まれた金属片に強く引き寄せられ、しっかり留められるようになっている。

 

以上の改造をして完成した機体は、すべてを装着した飛行重量が970gである。

国交省にはこの写真で登録した。

初飛行は無事成功した。

余談だが、機体の名称はこんなものに似ていると言われたからである。


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サムネイル用画像