The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

朝日杯将棋オープン戦

将棋は全くの素人ですが藤井二冠の活躍に刺激されて最近対局を見るようになりました。今日開催された朝日杯将棋オープン戦は持ち時間40分の棋戦で短時間で勝負がついて分かりやすいのでAbemaTVで観戦しました。

藤井二冠と渡辺名人の準決勝はだんだん藤井二冠の形勢が悪くなり、AIによる予測では渡辺名人の勝利の確率が99%になります。

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藤井二冠がなんとか王手をしのぎ続けますが圧倒的な劣勢。しかし藤井二冠は先が読めているのか投了しません。
そして私がトイレに立って戻ってくるとなんと藤井二冠勝利の確率が96%と表示されているではありませんか。何かの間違い?と思いましたが、そうではありません。なんと一手で形勢逆転したのです。

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その後、そのまま押し切り、藤井二冠の逆転勝利で終わりました。

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続く決勝は藤井二冠と三浦九段の対戦。ここでも一時、三浦九段が勝利確率98%とリードします。

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しかし、藤井二冠が巧みにかわし、あっという間に挽回し、ここぞと見るや攻め続け勝利を納めました。

両局ともみごとな逆転勝利でしたが、特に渡辺名人との対局での逆転劇には驚きました。AIによる勝利予測確率がどの程度の意味を持つのか分かりませんが、明かに1%と表示されたときはもう勝負あったという状態でした。1%でも可能性はあるといえばそうなのですが、普通はあそこまで追い込まれると諦めてしまいそうです。しかし今日の藤井二冠の戦いぶりは、可能性がある限り簡単に諦めちゃいかんということを鮮明に示してくれました。天才のなせる業だったのかもしれませんが、ちょっと感動的なことでした。 

おじいさんが若い人に教えられた気がします。