The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

伯母の手まり

今年はおひな様といっしょに手まりを飾りました。

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これらの手まりは三年前に97歳で亡くなった私の伯母が老後の趣味でつくったもので、彼女の家にはこうした手まりが数十個はありました。妹である私の母が3つもらって大切にしていたのですが、その母も昨年亡くなったので私が譲り受けたのです。

三つの中で私は真ん中のものが一番気に入っています。花びらの形からすると梅でしょうか。

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正十二面体がベースになっていて、正五角形を5つの二等辺三角形で分割する形でできています。

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失礼ながら、正十二面体や測地線という概念は知らなかったと思われる大正生まれのおばあちゃんが一体どうやってこれを作ったんだろう?と驚きます。以前、伯母の家を訪ねたときに作り方を尋ねると、(博多弁で)「発泡スチロールのボールに針と糸で印ばつけながら作るったい」と教えてくれました。大変な根気と集中を必要とする作業だろうと想像します。でも手芸が得意な女性でしたから、こうしたことはお手の物だったのでしょう。そんな伯母が編んでくれたセーターを私は今でも愛用しています。