将棋の「お~いお茶杯 王位戦」第5局が行われています。
場所は静岡県牧之原市の平田寺(へいでんじ)。
何でそこなの?と思ったのですが、スポンサーである伊藤園の工場・研究所がすぐ近くにあるということなので、その関係で選ばれたのでしょう。茶所だけあって、周囲は茶畑が広がるところのようです。
平田寺は、この地にあった相良藩の藩主でもあった田沼意次が再建し、その位牌が安置されている由緒ある古刹ということです。
対局室となっている和室には、通常は別の場所で保管されているという田沼意次の肖像画の掛け軸が下の写真のように掛けられています
田沼意次と聞くと、江戸時代中期に権勢をふるった老中で、「賄賂政治」という言葉が結びつくのですが、その辺の知識が不確かなので、Kindleで持っている山川の高校日本史の教科書で確認してみました。
それによると、田沼が積極的な経済政策をおこない、新事業をいろいろと計画すると、そこに群がる業者が暗躍し、役人に対する賄賂が横行して腐敗が起こったようで、田沼自身が賄賂にまみれた政治家だったということではなかったようです。
さらに詳しくはWikipediaが参考になります。
専門家ではないので、それ以上の議論をするつもりはありませんが、不確かな知識で歴史を断じてはならないと思った次第です。
それはそうとして、田沼意次の肖像画の前で、対局は今続いています。藤井王位が勝てば防衛成功、豊島九段が勝てば秦野の陣屋での第6局に続きます。