今回、初めて長崎空港を利用しました。長崎市と佐世保市の中間に位置し、大村湾の大村市の沖2㎞程のところにあります。
世界で初めての本格的海上空港として作られたので、以前から興味があって、MicrosoftのFlight Simulatorで何度も着陸して遊んだことはありましたが、実際に行ってみて、いい場所に作ったものだと再認識しました。建設の経緯を調べたら、大村湾のその場所に周囲7㎞ほどの箕島という島があって、そこを切崩した土砂を利用して作られたということです。詳細は下のリンクにあります。
上の記事にも書かれていますが、周囲に障害となる地形がないため離発着がしやすく、大村湾が開口部が狭く浅い内湾であることから、高波が発生しにくく安定した気象条件で、就航率は100%に近いということですから、理想的な空港です。
そこで思ったのが福岡空港。
都心からの近さが売りの空港ですが、滑走路が一本で、滑走路1本あたりの発着数では日本一の多さ(福岡:約17.1万回、羽田:約10.8万回、成田:約11.4万回)と言われています。滑走路を増やそうにも土地が無くてどうにもなりません。下の地図は上の地図と同じ縮尺です。
2本目の滑走路が計画されていますが、2本の間隔が200m程度(クロースパラレル)しか取れないので、同時に離発着させることはできず、完成したとしても1.5倍程度の処理能力しかないと聞きます。
いろいろと事情はあるでしょうが、勝手なことを言わせてもらえば、現在の場所でのちまちまとした拡張より、海上空港の新設を考えるべきでしょう。
長崎空港の例に倣って、能古島か志賀島の沖に、島を削った土砂で作れないものでしょうかね? 少なくともオープンパラレルの滑走路を持った空港です。海上であれば、24時間使えるでしょうし、拡張性もありますから横風用の滑走路も追加できます。その付近であれば都心からのアクセスも悪くありません。大きな反対もあるでしょうが、50年、100年後には英断だったと感謝される事業になるはずです。
福岡で生まれ育ち、今なお福岡のことが気になるおじいさんの無責任な夢想でしょうか・・・