先に、「ぼくは航空管制官4」というシミュレーションゲームについて書いたときに、ゲーム内で航空無線を使った管制のやりとりが実際の無線通信に近い品質で流されるのでリアリティがあると書きました。
この実際のやり取りは広帯域受信機を使うと誰でも簡単に傍受することができます。
広帯域受信機としては掌に入るようなハンディなタイプも商品化されていて使いやすそうなので、そのひとつであるicomのIC-R6
https://www.icom.co.jp/lineup/products/IC-R6/?open=4#detail_content
を入手し、先週木曜日、妻を送って羽田空港に行ったときに実際にどんなものか聞いてみました。
羽田空港の航空無線は、次の5つのセクションに分かれています。
・TOKYO CLR(クリアランスデリバリー)
・TOKYO GND(グランドコントロール)
・TOKYO TWR(タワー)
・TOKYO DEP(ディパーチャー)
・TOKYO APP(アプローチ)
これらの中で、滑走路への進入と離陸を管理するのがTOKYO TWRで、4本の滑走路に対して4つの周波数が割り当てられており、第2ターミナルの前のC滑走路(RWY34R/16L)は124.35MHzとなっています。それが、このレシーバーではKANTO2というバンクの26Chにプリセットされているので、下の写真のようにそれを選ぶと目の前のC滑走路を使う飛行機と管制塔とのやり取りを聴くことができます。
早口の英語での会話なので、慣れないとなかなかついていけないですが、実際の航空管制を生で聴くことができるのは非常に興味深いものです。
コンパクトで大した荷物になりませんからこれから空港に行くときには携行すると面白そうです。