むか~し、電車で通勤していた頃は、通勤時にペーパーバックを読むのが習慣になっていた。
最近は読むこともなくなっていたのだが、久々に読んでみようかという気になって、積読になっていたJohn Grishamの1冊を読み始めた。
洋書のペーパーバックは50頁くらいまでは、話に入りにくく我慢が必要だが、それを超えると面白くなって調子が出てくる。しかし、今回は別のことに時間を取られて、4,5日読むのを休んだら、20人ほどは出てきている登場人物が「あれっ、これ誰だっけ?」という状態になってしまった。読むときは、人名は緑のマーカー、日にち、場所等は青のマーカーで印をつけて参照できるようにしているのだが、並行してメモをしていなかったのがまずかった。
日本の本には大抵主要登場人物のリストが書いてあって、それが読む際の手助けになるのだが、洋書にはそういうものは付いていない。
ネットで市の図書館の蔵書をみるとこの本の邦訳が新潮文庫で出ていて2冊あるのが分かった。そこで、外出したついでに図書館によってそれを借りてきた。日本の文庫本のお決りで、登場人物のリストのページがあるし、親切なことにカバーの折り返しにも書いてある。
このリストが欲しくてわざわざ邦訳を借りたというのもおかしな話だが、これがあると登場人物とその関係、名前の読み方が分かって大いに手助けになるのである。それにしてもなぜ洋書にはこういう便利なものをつけないのだろう?文化の違いと言えばそれまでだが・・・
ところで、物語の舞台は米国のミシシッピ州の田舎町であるが、ストーリーを楽しむには、最近はGoogle Mapも手放せない。Parchmanの州刑務所なんていう場所がでてくると、その入り口まで行けるし、航空写真で中の雰囲気も知ることができていい。
こういう楽しみ方はGoogle Mapの無かった時代にはできなかったことである。