WOWOWで放送された「カササギ殺人事件」のドラマを見ました。
原作は結構話題になったらしく、家に妻が読んだ本があるのですが、帯に書かれている、クリスティへのオマージュ、ミステリの最高峰・・という言葉が気にはなっていました。
WOWOWの公式サイトには、
“このミステリーがすごい!”など7冠を達成した大ヒット推理小説を、原作者自身の脚本により待望の映像化!ちりばめられた仕掛けが楽しい珠玉の英国ミステリー!
という宣伝文句が踊っていて、興味をそそられます。これは観てみようという気になったわけです。
ドラマは1話1時間で全6話になっていて、それが、7/9、10の2日に分けて放送されました。
現在と過去、現実と空想が入れ替わる劇中劇(作中作)の構造になっているので、最初は頭がついて行かず、ビデオの再生を一時停止して、頭を整理するという作業が必要でしたが、状況が理解できてくると次の展開が気になります。そうは言っても一気に見るのも疲れるし、展開の予測を残しながら見るのも楽しいので、2時間ずつ、3日に分けて観ました。
小説を先に読んで、それが映画化されたときには、どう映像化されるんだろうと期待する愉しみがあります。
今回は逆にこのドラマを先に観たわけですが、ドラマの中では、現実と空想の世界の異なる役に同一の俳優を使うという映像ならではのテクニックも使われています。原作者のアンソニー・ホロヴィッツは、「名探偵ポアロ」の脚本を手掛けているということですが、彼自身がこの脚本も担当したということなので、ドラマは原作を損なうことなく、その特長を生かしたものに作られているのでしょう。
見終わったあと、逆に、一体このストーリーはどう文章で表現されうるんだろうという興味が起こりました。
それが手元にあるのですから本も読んでみようと思います。
WOWOWでは8月に再放送するようです。