知人から、星空の撮影のためにカメラを並進移動させながらインターバル撮影する方法について相談を受け、マイコンで制御する方法を回路図を描いて説明し、そのマイコンとしてはArduinoかRaspberry Piが使えること、Raspberry Piを使うのを薦めること、その価格はおよそ6~7,000円くらいであることを話しておいた。
その後、ネットでRaspberry Pi 4の入手方法を調べて驚いた。なんとAmazonでは22,300円になっているのである。
2年半前にAmazonから購入しているのだが、その時はそんなに高くはなかったはずだと思って、購入履歴から領収書を引っ張り出すと、やはりこうであった。
6,400円だったのである。
普通であれば、2年半も経過すると価格は下がってくるはずだが、なんということだ。3.5倍に跳ね上がっているのである。
もともとRaspberry Piは数10ドルで買える高機能なマイコンというのが最大の売りだったのに、その価格が3.5倍になっているのでは話にならない。
世界的な半導体不足が起こって価格が高騰しているのは聞いていたが、これほどのことが起こっているのかと認識を新たにさせられた。
半導体不足の理由としては、COVID-19の蔓延で工場が閉鎖されたり、サプライチェーンがずたずたになったこと、そのあおりで需給バランスが崩れていること、中国がらみで物流が混乱していること、等々が絡んでいて、どうも一筋縄ではいかないらしい。
まあ、それでも順調に回復シナリオが辿られれば、2024年には解決するだろうという記事もみるので、趣味のための半導体が欲しいおじいさんとしてはその時まで、じっと待っているのがいいのだろう。
知人には状況を教えて、購入は控えてもらい、私の手持ちのRaspberry Pi 4をしばらく貸すことにしよう。