竜王戦の第6局が今日と明日行われている。
記録係は普通三段以下の奨励会員が務めることが多いが、今日はなんと折田五段。
年齢制限で奨励会を退会するも、その後棋士編入試験を突破して棋士になった苦労人である。坊主頭と挨拶の途中で突然歌い出したりする特異なキャラで目立ったところがあるが、実直な人柄のようである。記録係は集中と根気のいる大変な仕事のようだが、貴重な経験のできる場として重要だと聞く。今回は本人が志願してのことなのだろう。
一日目は70手目で広瀬八段が封じ手を選択した。そのために盤面を書いた紙が立会人の藤井猛九段から広瀬八段に渡されたが、それを手書きで用意したのは記録係だ。
結構面倒な作業だし間違いは許されないので、天井から撮った映像があるなら、その画像でやれないのだろうか。写真じゃ駄目だというなら文字認識して文書を自動生成して印刷することだって訳無くできるはずである。伝統だからといわれればそれまでだが、その辺りのやり方は変えても良いんじゃないかという気がする。
コンピュータや映像を利用することによって、仕事を間違いが起こりにくく楽なものに変えられるのであれば、それは利用した方がいい。
今日のワールドカップの日本ースペイン戦もビデオを使ったVARが導入されたおかげで判定が納得できるものであったことを思い出した。