16日から開催される全豪オープンに大坂なおみ選手が欠場することが発表され、テニス界でいろいろな意見が聞かれるが、「なおみはセレナではない」という見出しがついたPatrick McEnroe氏(John McEnroe氏の弟で元テニスプレーヤ)のコメントが目を引いた。
その中で彼は、試合にあまり出ようとしない大坂選手に対して「テニスはパートタイムでできるものじゃない。なおみはセレナではない。セレナは他にはない能力を持ちそれができる自信も持っていた。」と手厳しい。しかし、その一方、「Naomiはテニスをするために生まれてきたのは間違いない。それは彼女が打つボールの音を聞けばわかる」とその圧倒的な力を認めている。
彼女の才能が分かっているだけに、テニスにもっと向き合おうとしないことをもどかしく思っているだろう。
大坂なおみ選手は、メンタルヘルスの問題を公言してから、参加する大会が減ったし、成績も残せていないのでランキングは下がっている。グランドスラムを現役最多の4度も制した彼女に対する期待は依然として大きいが、最近の言動を見ると、明らかにテニスに対する情熱が薄れているように感じさせるのも事実である。
彼女自身が何をしたいのか、何をしたくないのかは、彼女自身が決めることで、周りがとやかく言うことではないかもしれない。
ただファンにとっては、彼女はテニスプレーヤーであり、打つボールの音が違うとまで評されるそのプレイが見られないのが残念である。