中国製のオーディオ・アンプは中華アンプと呼ばれているようだが、以前は口コミ記事を見ると、左右が逆についていたとか、ハムノイズが酷くて自分でグランド(GND)を取るように手を入れたとか、すぐに壊れたとかと言った書き込みが多く見られ、安かろう悪かろうの代表選手のように揶揄されるところがあった。
しかし最近の評判を見ると、中華アンプというと安価で高性能な商品ということになっているようで、その意味合いが違ってきている。
実際「中華アンプ」で検索するとお薦め商品の記事がいくつも出てくる。
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中華アンプおすすめ8選|プロも認めたコスパ最強機種を紹介 | マイナビおすすめナビ
今回、卓上のスピーカーを鳴らす小型のアンプが欲しくなったので、それらの記事を参考にして一つ購入した。
LepyのLP-2024A+である。
Lepyはきちんとしたメーカーのようで、商品はシッカリした専用の箱に入ってきた。12V5Aの電源アダプタがついて4,350円。
手に乗せるとこんなものである。車載用につくられているのだろう。
早速、入力のPINジャックにPCのUSB出力をDACを介してつなぎ、出力にスピーカーをつないで鳴らしてみた。問題なく動いているので無理に開ける必要はないのだが、興味で中を開けてみたくなった。そのためには特殊なビットが必要だが、持っていた星形のT6が丁度合うようである。
分解してみるとこうなる。きれいにしっかり実装され、怪しげなところはない。樹脂でモールドされたところもなく、部品の交換も容易にできそうなのがうれしい。
コアのD級アンプにはTripath社のTA1011Bを使っている。調べると、Tripath社はかつてD級アンプの先駆者であったようだが、その後吸収されていったようだ。現在どうなっているのか分からないが、ブランドは残り製造は韓国らしい。
入力部にはN5532 が使われている。低雑音 高速 オーディオ用 オペアンプらしい。
ボリュームの筐体がグランドに落とされているのは、口コミで言われていたハムノイズ対策のためか。
D級アンプなので出力部分にはLCでしっかりローパスフィルタが作られている。フムフム。
音も使用感も作りも文句なし。これで4,350円ならコストパフォーマンスはとてもいいと言える。
ところで、最初に鳴らした音楽はSpotifyで選んだこれ。中華アンプ⇒赤い人民服⇒高橋幸宏氏⇒RYDEEN を連想したからである。
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