The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

いい湯だな

「いい湯だな」という歌があります。
恐らく、多くの人はザ・ドリフターズの歌として親しんでいるのではないかと思いますが、オリジナルは1960年代に、永六輔いずみたくのコンビが作ってデューク・エイセスが歌ったものです。

それは47都道府県を題材にした「にほんのうた」シリーズの中で、群馬県の歌として作られたものでした。

私は初めてザ・ドリフターズが歌うのを聞いたとき、ああ、替え歌にして歌っているなと思ったのですが、いつの間にかそちらのほうが有名になってしまったようです。

オリジナルの歌詞はどうなっていたかと確認すると、下に示すように群馬県内の4か所の温泉が出てきます。


いい湯だな いい湯だな
湯気が天井から ポタリと背中に
つめてェな つめてェな
ここは上州 草津の湯

いい湯だな いい湯だな
誰が唄うか 八木節が
いいもんだ いいもんだ
ここは上州 伊香保の湯

いい湯だな いい湯だな
湯気にかすんだ 白い人影
あの娘かな あの娘かな
ここは上州 万座の湯

いい湯だな いい湯だな
日本人なら 浪花節でも
うなろかな うなろかな
ここは上州 水上の湯

「いい湯だな」に登場する4か所の温泉の位置

それがザ・ドリフターズの歌では、日本全国に拡大され、歌詞は
上州 草津  ⇒ 北国 登別
上州 伊香保 ⇒ 上州 草津
上州 万座  ⇒ 紀州 白浜
上州 水上  ⇒ 南国 別府
と替えられてしまいました。北海道から九州までバランスよく選ばれています。

温泉名が入れ替えられても草津だけは残っています。草津は有馬、下呂と並んで日本三名泉の一つと言われていますので、ここを外すわけにはいかなかったのでしょう。

 

この歌のことを思い出したのは、娘の出産の世話で二か月ほど奮闘していた妻の骨休めのために、上州の温泉にでも行こうかということになったからです。
二か所ほど廻りたいので、今回はオリジナルの「いい湯だな」の勧めに従って、一番、二番の草津伊香保に行くことにしました。