MuseScoreはフリーで使える楽譜作成ソフトです。
以前、PCにVer. 3をインストールして簡単な楽譜を書くのに使ったことはありましたが、その機能をフルに使ったことはありませんでした。
今回、ちょっと複雑な楽譜を書くためにチェックすると昨年末にバージョンアップしてVer. 4.0がリリースされたようです。最新版はさらに上がって、Ver. 4.1.1になっています。オープンソースとして多くの開発者のコミュニティーで磨かれているソフトなので信頼できるし、使いやすくもなっているでしょうから、最新版を使ってみることにしました。
書きたかったのはドビュッシーの「月の光」(Clair de lune)のピアノ譜で、印刷された楽譜はこんな感じです。
原曲は変ニ長調で拍子が9/8で、2連符、6連符があるし、スラー、タイ、オクターブ記号や小節の途中での音部記号の変更などがあり複雑です。
少し触ってみるとそうした複雑な譜も簡単に書けるようです。さらにピアノ譜に必要なペダルやアルペジオ、アーティキュレーション、運指も書き込むことができるようになっていて機能も十分です。
フリーのソフトでここまで用意されているのかと感心して、それなら使い方の練習も兼ねてひとつ書いてみようという気になり、最初の26小節を書いてみました。下は作成中の画面の状態です。
出来あがった楽譜は様々なファイル形式でエクスポートできます。PDFで書き出すこともでき、GoogleDriveに置くと下記のようにして共有できます。ドビュッシーは1918年に亡くなっているので、著作権の問題はありません。
エクスポートではMIDIや各種の音声ファイルも指定できます。
それができるくらいですから当然、楽器を指定してその音で演奏させることも簡単にできます。
ピアノで演奏させるとこんな感じです。
音源としてエフェクト・シンセサイザーを指定するとこうなります。
これまでMIDIで演奏させるときは、DTMソフトを使ってMIDIファイルを作っていたのですが、MuseScoreで楽譜を書いてMIDIファイルを生成する方が楽だし、きれいな楽譜も残せるのでよさそうです。
MuseScore、これは楽しくて使いごたえのあるソフトです。大ファンになりました。