The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

大橋宗桂と宝井其角

昨年10月、藤井聡太竜王・名人の師匠である杉本昌隆八段の講演会に行ったとき、杉本氏が将棋の一世名人大橋宗桂の墓にお参りしてきたと話されたのを聞き、それが伊勢原市内の上行寺にあることを初めて知りました。

調べると上行寺はここにあります。

家からは5㎞ほど離れていて歩いて行くには少し遠いのですが、市役所からは2.5㎞くらいです。今日は少し暖かくなり天気もいいので、市役所の駐車場に車を停めて、散歩がてらそこから歩いて行ってみました。

Google Mapを手に、住宅街の中を歩いたのですが、昔、大山街道と呼ばれた道のようです。

梅が咲き始め、メジロが遊んでいました。

上行寺の直ぐ近くには、交通情報でお馴染みの東名の伊勢原バス停があります。


上行寺について門を入ると正面の墓地に将棋の駒のような形をした墓石が見えるのですぐにそれと分かります。

字が判読しにくいのですが、中央の一番大きな墓石に妙法蓮華経宗桂将霊と書かれているようなので、これが大橋宗桂のお墓のようです。

 

ここには他にも著名人の墓があります。顕微鏡を医学利用した初めての日本人として知られる蘭学者、医学者の桂川甫周

槍の達人、丸橋忠弥。

そして、芭蕉の十哲の一人で第一の高弟と目されている宝井其角の墓です。

宝井其角の名前は知っていますが、代表的な句は何かと問われても答えられません。
家に帰ってGoogleで調べるとあの有名な句がありました。

『 夕涼み よくぞ男に 生まれけり 』

これって宝井其角の句だったんですね。川柳のようですが、まさにその通り!と膝を打ちたくなるような生きの良さを感じさせる句で、私は大好きです。