US Openの男子シングルス準決勝を観ていたのですが、ゲームの合間に試合会場から見えるニューヨークの様子が映し出されていました。
夕焼けを背景にしたマンハッタンのスカイラインは心を引き付けられる美しさがありますが、それを見ながら、ちょうど20年前のこの半日後、2001年9月11日に起こった信じられないような悲惨な事件のことを思い出しました。
私がそのニュースを最初に知ったのはシリコンバレーにいて、朝の通勤の途中のカーラジオからでした。
ツインタワーに飛行機がクラッシュしたとかなんとか言っているように聞こえたのですが、現実のこととはとても思えず、何を言っているんだろう?と意味が分からない状態で会社に着きました。そしてテレビでその映像を見て愕然としました。ランドマークが標的になっているようなので次は西海岸でサンフランシスコか、などというような噂まで乱れ飛んで落ち着かない一日だったのを覚えています。
それを機に国際テロの温床となっていたアフガニスタンに米国が進攻して時のタリバン政権を封じ込めたのですが、その米軍が最近、20年に及ぶ戦いからの撤退を始めるや否やタリバンがまた権力を掌握して先の見えない状況になってきてしまったのはなんとも不幸なことです。
ところで、この準決勝では、Djokovicが3-2でZverevを押さえ、年間グランドスラムまであと一つということろまで迫りました。
スタンドは入場制限のない超満員で、観客たちはマスクを付けることもなく、観戦を楽しんでいるように見えます。昨年のこの大会が無観客で開催されたことを思うと、完全にウィズ・コロナの生活に入っているのでしょう。まだまだ気は抜けませんが、少し先が見える状況になったということかもしれません。
ともかく、テロもコロナもなく、市民が心置きなくスポーツイベントを楽しめるような普通の生活がもどり、それが続いて欲しいと心から願うばかりです。