The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

Indian Wellsの大会

Indian Wellsで開催中のBNP Paribas Open2回戦の大坂なおみとKudermatovaの試合経過を大会サイトのライブスコアで見ていた。
試合は06,46での大坂の敗退。
映像が見られないので試合の内容が分からなかったのだが、06で第1セットを落とすってどういうことだったのか気になった。大会のサイトを見ても分からないのだが、下の記事を読んで何が起こったのかわかってきた。

見出しは、日本語でいうと「大坂なおみヤジで試合中に涙」である。

記事を読むと、第1ゲームを落した後に観客の女から、「なおみ、あんたって最低!」と野次られ、何を思ったか、ゲーム間の休憩時間に、審判にマイクロフォンを貸してほしいと申し出たらしい。当然そんな前例のないことは許されるわけがない。
気持ちをなんとか抑えてプレイを続けたが、気持ちの整理がつかず、最近売り出し中のロシアのKudermatovaの前に敗れてしまったのである。
試合後、彼女が言うには、昔、このIndian Wellsの大会で、SerenaとVenusの姉妹が対戦することになったときにVenusがケガで棄権し、そのことで野次られそれ以降彼女たちは10年以上この大会から遠ざかったことがあったという。今日自分が野次られたときにそのシーンが頭を何度もよぎってどうにも感情を抑えられなくなったらしいのである。

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上記The Desert Sunの記事から借用

うーん。

その気持ちを他人がとやかく言えるものではない。しかし、あれだけの圧倒的な力を持ったプレーヤーなのだから、アホな奴の多少の野次なんて無視すりゃいいし、それに打ち勝てるような精神的な強さもプロの選手としては備えてほしいものである。
でも、そうしたことがきっかけで気持ちの集中が乱されるところに、彼女の気持ちの優しさがあり、その人柄が彼女を応援したくさせるのかもしれない。

この大会は4年前に彼女がツアー初優勝を果たした記念すべき大会だったので、期待したのだが、後味の悪いものになってしまった。残念である。

気持ちを切り替えて、次の大会に姿を見せて欲しいものである。こんなことでまた試合から遠ざかることにならなければいいのだが・・・