The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

無題

今年のショパンコンクールの出場者数について先の記事に書いたが、その数は中国が断トツの1位である。
その数に少し驚いたが、人口の多さからすると特に驚くことではないのかもしれない。

それで思い出したのは、最近、Deep Learningのための誤差逆伝搬法のプログラム実装について調べていたときに、Stanford Universityのオンラインコースで示されているcircuit diagram(計算グラフ)を使った方法が参考になったのだが、そのサイトでスタッフの顔ぶれを見ると、名前と写真で判断すると恐らくは半分以上は中国系のようだったことである。

Stanford University CS231n: Convolutional Neural Networks for Visual Recognition


アメリカのトップクラスの大学の最先端領域のスタッフの構成はそうなっているのかと少し驚いたが、西海岸の大学なので特にそういう傾向があるのかという気もしていた。しかし昨日、米国の元国防次官補のChas Freeman氏がインタビュー記事(Asahi Shinbun GLOBE 10/3)のなかで「世界のSTEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)人材の1/4以上は中国人で、新卒のSTEM人材は年間200万人を超すとみられ、一部は世界でも最優秀の能力を持っています。米国のAI研究機関の人材の3割は中国人です。」と言っているのを目にしたので、それが実情なのだろう。
ここで民族的な優劣や国策でどうのこうのというつもりはないが、こうした数の事実が厳然としてあるということはしっかり認識しておく必要がありそうだ。

以前MOOCのedXで清華大学の教授の話を聞いたとき、「数がルールを作るというのが中国の考え方だ」と言い放ったのを聞いて合点がいくとともに恐ろしさも感じたが、そういう強気な発言の背景には実際に「数」が確実に積みあがっているということがあるのだろう。