The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

メネラウスの定理

先週あった共通テストの数学ⅠAが難しくて受験生から悲痛な声が上がっていたというニュースが流れていた。

news.yahoo.co.jp

また、それが適切であったかどうかを問う記事もあった。

blogos.com

私が受験したのは半世紀前なので、今の制度がどうなっているのか全く知らないのだが、共通テストという位置づけのものでどんな難しい問題を出すのだろう?と興味がある。一種の怖いもの見たさである。

問題は下記で見ることができる。

www.toshin.com

それをダウンロードして最初から順番に少し手を付けてみると時間はかかるができないことはない。
大問1と2の途中までやって、いったいこれは何時間の試験なのか?と調べると70分だとされている。

とてもそんな時間で解答できる量でない。無理である。満点をねらう試験ではないのだろう。

一応全部見ておこうと思い、その後時間をおいて見ていくと、大問5は図形の問題になっている。どんなものかと挑戦してみたが、こればかりはお手上げである。そもそも、数学ⅠとAって何なのかを知らなかったのだが、Aには50年前にはなかった平面図形が入っているらしい。
どう考えたらいいのか全く見当がつかないので、あきらめて下記の解説を見ることにした。

https://www.toshin.com/kyotsutest/data/630/sugaku-1a.pdf

解説では、メネラウスの定理なるものを使ってあっさり解いている。しかし、50年前の高校生にはメラネウス? メネラウス? 誰それ? である。ググるWikipediaに説明がある。

任意の三角形と直線に関してこういう定理があるらしい。

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メネラウスの定理

メネラウスは1世紀にアレクサンドリアで活躍した数学者ということだが、最近の受験者はみんな知っているのだろうか?50年前の受験生はこんな定理はすぐ忘れてしまいそうである。

この試験、おじいさんにとってはへぇーと感心しただけですむ呑気な話だが、受験した若者は大変な思いをさせられたに違いない。国公立大学はこれに続く2次試験があるのだろう。受験生諸君にはこの結果に気落ちすることなくもうひと頑張りすることを願うものである。