Flightradar24によれば、東京からロンドンに行くJAL43便はこれまでは西向きにシベリア上空を通って9,850kmを飛行するコースを取っていましたが、ロシア上空を避けるために東向きにアラスカ、グリンランドを経由して13,500㎞を飛行するコースに変えて現在飛行中のようです。
実際の飛行ルートは下のリンクで見ることができます。
メルカトル図法の地図で表示されるので、なんともおかしなルートをとっているように見えてしまいます。
実際の飛行ルートは上の地図ほど迂回しているわけではありませんが、無駄なことをさせられているのに違いはありません。まったくもって迷惑な話です。しかし、何をするかわからない信頼できない国の上空を飛ぶわけにはいかないのでやむを得ないことです。
冷戦時にはシベリアルートが使えなかったので、ヨーロッパ行きはアンカレッジで給油して同じようなコースを飛んでいました。ルートはむかーしに戻ったようなものですが、飛行機の航続距離が長くなっているのでアンカレッジで給油せずにノンストップで飛ぶことができます。JAL43便は、Boeing 777-346(ER)を使っているので、航続距離は14,594 kmあるようです。