NVIDIAの株を少量持っています。投資として値上がりを期待するところもありますが、GPUのトップメーカーを純粋に応援したいという気持ちと、電子技術に絡んだ世の中の動きに興味があるからです。
1年半前に、そのNVIDIAの株価が急伸し、半年で倍になったとこのブログで書いたことがあります。
その時はメタ(旧称Facebook)がぶち上げたメタバースということが話題になり、NVIDIAがその関連株とみなされたことによるもののようでした。その後メタバースの実情が明らかになってくると急速に熱が冷め、300ドルを超えた株価が1年も経つと100ドル近くまで下落して、少々がっかりさせられていました。
最近、株価は持ち直し堅調に推移しているなあと思ってみていたら、一昨日、急激に上昇しています。これでNVIDIAの企業価値が一気に世界第5位になったといいます。
一体何が起こったのだ?と調べると、どうもこういうことのようです。
AI分野のGPUにおいては、NVIDIA製品がデファクトスタンダードになっていますので、ChatGPTに代表される生成系AIがブームになって需要が高まり、売り上げ予測が大きく上昇したことに市場が反応したのでしょう。
「ゴールドラッシュのときの”ショベル”製造企業”」というのはおもしろい比喩です。ゴールドラッシュのとき、本当に儲かったのは、金を掘っていた人ではなく、つるはしやスコップ、テントやジーパンを作って売った人だといわれます。熱狂に浮かされて参加した当事者より、彼らに不可欠な物資を供給する側が大きな利益を得たということです。NVIDIAほど昨今のAIブームを象徴するサプライヤーはないということでこんなことになっているのでしょう。
まあ、素人としてはこの過激な動きには踊らされることなく、外野から見ているつもりです。それでももう少し上がってパソコンをアップグレードする資金が得られればいいなあと期待するところもあります。(笑)