ドビュッシーの「月の光」を聴いていて、一体この曲はどういうコード進行になっているのか知りたくなりました。
検索すると、下の様にYoutubeにコードを記載した楽譜が上がっています。
変二長調で書かれているので、コードもD♭・G♭mim・D♭・A♭・・・・と、やたら複雑に見えます。
しかし、変二長調はハ長調を半音だけ音程をあげたものなので、この楽譜を逆に半音下げたらハ長調ですっきりしたものになりそうです。
先日紹介したMuseScoreを使うとそんな作業はお手の物で、一瞬で移調してくれます。途中までですが、書き直すと下のようになります。
コードもC・Fdim・C・G・・・と見たところ随分スッキリした感じになりました。
ところで、ハ長調の方が楽譜が見やすいのになんでわざわざ変二長調で書いたんだろう?と考えたくなります。ピアノで弾く場合には黒鍵を多用する方が実は弾きやすいとか音が柔らかくなるとか言われそうですがそうなのでしょうか? 少し試してみても素人にはよくわかりません。
調性の違いというのがあるのでしょうか? 比較のために最初の26小節を聴き比べて見るとこんな感じです。
変二長調の方の繊細な感じがいいかなとも思いますが、ハ長調のほうも落ちついた雰囲気があってこれもいい。連続して聴くと何となくそんな気になりますが、個別に聴くときっと分からないのに違いありません。
うーん、アマチュアの音楽愛好家の絶対音感がない耳には理由が分かりません。