今年のウィンブルドン選手権が終わりました。
男子シングルスの決勝では、4連覇を狙うDjokovicにKyrgiosが挑みました。今大会好調のKyrgiosが第1セットを取りましたが、第2セット以降はDjokovicが全くスキのない王者のテニスを見せ、しっかり勝ち切った試合でした。その優勝したDjokovicにはキャサリン妃から優勝のトロフィーが授与されました。
そのトロフィーの頂点には下の写真でわかるようにパイナップルがついています。
このセレモニーの後、Djokovicがケンブリッジ公一家と面会し、ジョージ王子にトロフィーを持たせたときに、王子がカップのふたを落さないように、キャサリン妃がこのパイナップルを何度も押さえるというほほえましい動画も公開されていました。
ところで、何故、歴史もあり、格式の高いテニスの最高峰の大会の優勝カップの上にパイナップルがついているのでしょう?
調べるとこんな記事がありました。
どうやら、ウィンブルドンの大会が始まった19世紀には、パイナップルは希少で、上流階級でのみ味わわれていたので、高貴なクラブの名門としての価値の象徴にふさわしいとして選ばれたようなのです。
それで思い出したのが、昔私がアメリカの会社にいた時に創立の10周年を迎えたのですが、その際にこんなお祝いのプレゼントを関連の会社からもらったことです。
もらった時は、なんでパイナップル?と思ったのですが、どうやら欧米ではパイナップルは高尚で品位のあるものの象徴として認識されているのでしょうね。
しかし、もう一つパイナップルでもう一つ想い出すことがあります。それは昔交流があったアメリカ人の話なのですが、彼はハワイ出身で、高校の頃、パイナップル農園でアルバイトをしていたといいます。そのときパイナップルばかり食べさせられたそうで、それから何年も経っている筈なのに、それがトラウマになっているらしいのです。彼はこう言っていました。
”I hate pineapple”。