The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

ドリームプラン

全米オープンテニスが始まったが、今回なんといっても注目されているのは現役引退を表明している40歳のSerena Wiliams。今回で彼女のプレーを見られるのは最後かもしれないということでニューヨークは大変な盛り上がりのようである。

昨日テニス仲間との会話で、Wiliams姉妹と彼女たちを育てた父親の実話をベースにした映画が今年公開されていたのを思い出し、調べるとAmazon Prime Videoにあったので、昨晩399円でレンタルして観てみた。「ドリームプラン」という映画で、父親を演じたWill Smithはこれで2021年のアカデミー主演男優賞を得ている。


映画は、テニスについて素人である父親がどういう方針で二人の娘たちを世界一のテニスプレーヤに育てていったかの実話に基づくものだ。この父親に対しては毀誉褒貶が様々あるようだが、白人中心の世界の中で体を張って娘たちを守り、常に謙虚さを忘れないように諭し、頑固で家族やコーチとぶつかりながらも巧みな戦略で娘たちを成功に導いた父親の計画(ドリームプラン)は興味深かった。姉妹が2人とも長い選手寿命を維持できているのは、姉妹自身の力によるものだろうが、この父親の育成方針によるものも大きかったのかもしれない。

Serenaはグランドスラム優勝が23回で、マーガレット・コートが持つ24回の優勝記録へのこだわりがあるようだが、2018年以降、いくつかの大会で決勝までは勝ち残ったが、優勝は果たせていない。年齢的な衰えは否定できず、試合が長くなると体力的に苦しくなってくるようだが、今大会では初戦でKovinicを2-0で下し、今日の2回戦では第2シードのKontaveitを2-1で破ってしまった。ニューヨークのファンはSerenaがポイントを取るたびに大騒ぎで、その大声援を受けての進撃は続くかもしれない。

最強の女子テニス選手であったことは間違いない。最後にファンの印象に残るようなプレイを見せて欲しいものである。

Kovinic