首都圏の西側の下図で示すエリアのある高さ以下の空は横田空域と呼ばれ、米軍の管制下にある。
この空域を飛ぶには横田の米軍の管制の許可を得ねばならず、それを避けるために、西の方から東京に飛来する民間機は、この空域を避けて飛ぶのが普通である。
例えば、今日のANA864便(金浦ー羽田)は明らかにこの空域を避けて南側を迂回している。
昨晩、Nancy Pelosi氏を乗せた米空軍のC-40Cがソウルから東京に飛ぶのをFlightradar24で見ていたのだが、その時に飛行ルートがこれである。
米軍機なので当然のことながら横田空域を避けることはなく、そこに最短で入るように飛んできた。
横田空域に入ると、その中で厚木基地付近まで南下し、Uターンして横田基地に向って350°の方向で飛行した。
そして横田基地の36滑走路に着陸した。
首都圏の西半分の空を米軍が管理していることは異常な状態である。東アジアのハブとなる横田基地が東京にあったためにこうなってしまった訳だが、同じく米軍基地があるドイツ、イタリアではこういう例はないという。