The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

八ッ場ダム

群馬にはこれまであまり来たことがなく、土地勘がまるでなかったのですが、草津を通る下図のルートは日本ロマンチック街道と名付けられているそうです。

日本ロマンチック街道

その街道の長野原から沼田に向かう部分は国道145号で、そこを走っていると、八ッ場という地名表示が見えます。八ッ場ダムはこの近くなのか?と思い、情報を得るために、道沿いにある「道の駅 八ッ場ふるさと館」に寄ってみました。そこでもらった地図を見ると、そこまで走ってきた整備された道は八ッ場ダムができたときに作られたバイパスで、横に広がっている湖は八ッ場あがつま湖と呼ばれるダム湖で、ダムはその先の道沿いにあるということが分かったので、寄ってみることにしました。

国道145号から脇に入ったところにある駐車場に車を停めると、資料館があります。

その中を通り外に出ると、ダムがすぐ目の前にあります。
余りに大きいので、間近で写真を撮るとよくわからないですが、紆余曲折を経て2020年に完成した、あの八ッ場ダムです。

上流側は満々と水を貯めています。

水位が海抜で分かるようになっています。

国土交通省関東地方整備局ホームページより

水位が上がっているために放流中で、下流側を見るとその様子が見られます。

昔、民主党が「コンクリートから人へ」と主張して工事を止めさせて混乱したことがありましたが、重力式ダムはまさにコンクリートの塊です。

ダムの上は解放されて自由に歩けるようになっているので進んでいくと、中ほどにダム下に降りるエレベータがあります。それで地下3階まで降りると通路があり、外に出られるようになっています。

外にでて上を見上げると、100mを超える巨大なダムの姿に圧倒されます。

轟音を響かせて水が放流されている様子をビデオに収めました。すごい迫力です。こんなものを作ってしまう土木技術に感心させられます。

 
ダムの上に戻って、資料館の中で歴史の説明パネルを改めて見ました。68年の歴史が記されていて、これに関与した多くの人々の思いを感じさせられます。

八ッ場ダムがどこにあるかも知らなかったので、ここに来ることを計画はしていなかったのですが、幸運にも凄いものを間近で見ることができて感動しました。幹線道路沿いにあって行きやすいところなので、草津方面に行くことがあれば、この八ッ場ダムは一見の価値がありお薦めです。

 

このブログを書くにあたって少し調べてみたので最後にそれを書き足しておきます。

八ッ場ダムは、利根川水系の中の吾妻川で唯一の多目的ダムです。利根川上流ダム群のなかで洪水調整容量、集水面積ともに一番大きく、利水・治水のためにどうしても欲しいダムだったのです。

https://www.tonegawa-joukaryuu.jp/pp/gt/ から

その位置づけは下のホームページを見るとよくわかります。