この1年9か月間、遠出をすることは控えてきましたが、ワクチン接種率の増加や感染対策が効いたのか、感染者数が確実に減少しているようです。そういう状況の変化に後押しされて、久々に箱根の仙石原をブラリして一泊してきました。
車で出かけ、小田原側から仙石原に入って最初に寄ったのはガラスの森美術館。ヴェネチアン・グラスの製法の説明などを含む展示はなかなか興味深いものでした。
昼を過ぎたので、宿泊するホテルに立ち寄りアフタヌーンティーで腹ごしらえをしました。こういう非日常の雰囲気は大いに気持ちをリフレッシュさせてくれてたまにはいいものです。
午後はまず金時山の登山口にある公時神社に行ってみました。平安時代後期の武士、坂田公時(さかたのきんとき)、が 祀られています。
入り口付近に、鶏のようですが、足まで羽毛が生えているちょっと見慣れない鳥が沢山います。烏骨鶏です。慣れていて、近づいても動じません。
本殿にお参りしました。
横には、こんなものがさりげなくあったりします。
さて、今回仙石原に来たメインの目的は、シーズンを迎えたすすきを見るためです。事前に調べると、そのすすきの草原を目指してくる観光客に対して、無料の駐車場が用意されているのが判りました。場所は湿原通りから仙石原浄水センターに向って入った道沿いです。(下の地図参照)
現地に行くと下の写真のような案内が出ています。その無料駐車場からすすきの草原まで徒歩10分程度で行けます。
すすきの草原には以前、夏に行ったことがあります。そのときはこんな感じで、踏み分け道のような遊歩道をのんびり歩くことができました。
今回は、ここのすすきの穂が金色に変わったところを歩こうと思って行ったのです。しかし、行ってみると少し様子が違います。遊歩道が拡幅されて以前のような自然な雰囲気がなくなっているのです。しかも工事中ということで、立ち入り禁止になっているのにはがっかりさせられました。
遊歩道を拡幅しているのは、それだけ人が来て混雑するからでしょうか? 今年はそれほど混雑はしていませんが、コロナ騒ぎの前は隣国から(?)大量に観光客が来ていたのでしょうか? まさか鋪装されることはないでしょうが、整備された広い遊歩道をぞろぞろ人が通ることになるのでしょうか? 私自身が観光客の一人であることを思うと、文句は言えないのですが、なにか違うぞ、と言いたくなります。そうなったら、この遊歩道を歩きに行きたいという気にはならないだろうと思います。
遊歩道に入れないので、そこからでて県道75号に沿って少し歩いてみました。すすきの草原はこのくらい離れてみるのがいいかもしれません。
県道75号の反対側は仙石原湿原がこんな風に広がっています。
ジオパークの案内板を見ると、4万年前、この辺りは湖だったようです。それが山体崩壊や噴火で一部が埋め立てられ、一部が湿原になっていると説明されています。ブラタモリでもそんなことを言っていたかなあと思いながら、今日のブラリを終わりにしました。