The Fool In The Valleyの雑記帳

-- 好奇心いっぱいのおじいちゃんが綴るよしなし事 --

電子書籍 と 紙の本

ひと月ほど前から時々Jeffrey ArcherのFalse Impressionを読んでいることを以前このブログに書きました。

昨日は天気が悪くて、家で本を読んで過ごすことにしたのでやっとそれを読み終えることができました。
一冊読み終わってみると、Jeffrey Archerの本をもう一冊読み直してみようかという気になり、本棚を捜すと、”Shall we tell the President?" がありました。確か、アメリカ初の女性大統領が登場する話で、詳しくは覚えていないのですが面白かった記憶があります。

しかし、開いてみて驚きました。こんな(下の写真右)感じなのです。行間が狭く、文字も小さくてとても読みにくいのです。若いころはこれでも何ともなかったのでしょうが、70歳の老人の眼にはこれを読むのは無理です。眼と頭が痛くなりそうです。

それでこの紙の本を読む気はなくなったのですが、電子書籍ならどうだろうと比較したくなりKindleから無料サンプルをダウンロードして見てみました。8インチのちょっと古くなったAndroidタブレットで開くとこんな感じです。

読み易さの差は歴然です。よく、紙の本は目に優しいなどと主張する向きがありますが、それは小さい字が苦痛にならない若い眼に対しての話で、高齢者の眼には字が小さいとそれが最大の苦痛なのです。その点Kindleでは、フォントの大きさは12段階で変えられますし、フォントタイプも10種類用意されています。背景カラーや明るさも自由に変えられますから、読み易いものを選べばいいのです。とても楽です。
それに有難いことに、わからない単語が出てきたら、そこを長押しすると、上の写真のように自動的に辞書がポップアップされるので、本から目を離して辞書を引き、その後でどこまで読んだかと探し回る必要もないのです。
これはもう完全に勝負ありです。

電子書籍 紙の本”で検索するとそのメリット、デメリットについて論じたものが検索するといくつもでてきますが、若い人たちが書いた記事だからでしょうか、小さい字が読みづらい高齢者にとってはどうだという視点が完全に抜けているように感じます。

もちろんそれぞれのメリットがあるので、電子書籍が一方的に優れているというつもりはありません。要は、その人にあったものを選べばいいのです。
私の場合、この”Shall we tell the President?" を読むのに、持っていた紙の本は諦めました。Kindle版を新たにダウンロード購入することにします。